足を骨折して入院中の時のこと。
階段から落ちて足を骨折したらしく、夜中2時頃に私がいる病室に50代女性が運ばれてきた。
看護師さんが処置をしている音にふと目を覚ました私は何事かと耳を潜めると「痛い、痛い…」とうめき声をあげながら辛そうに息をしている様をカーテン越しに感じた。
自分と似たような境遇。それだけなのに、自分のことのように感じてしまった。
それがいけなかったのだろう。
ある日、「飲み物を飲めない…どうしよう…」と辛そうな声がふと聞こえてきた。
それで自分の時は同じような境遇の時にストローが役に立ったことを思い出し、考えて、勇気を出して、「ストロー使いますか?飲む時楽になるかもしれません。たくさんあるので良かったらどうぞ」とビニールで個包装されたストローを数本差し出した。
女性は困ったような顔で「大丈夫です、お気遣いありがとう」と。
「そうですよね、すみませんでした」と退散した私。ものすごく後悔した。
人見知りの癖に他人にしかも病人に声をかけたこと、このご時世だからこそ他人から渡された物なんて嫌に決まっているのに、自分の浅はかな考えのせいで気を遣わせてしまったこと。
余計なお世話だった。完全に余計なお世話だった。
反省と羞恥心を消化するため、このメールを流します。
いやいやいやいや。
反省なんかしないで下さい。
あなたの行動は至極普通の、優しい人のしてくれる素晴らしい行動です。
あなたのしてくれた事を喜ぶ人の方が大半だと思います。私がそのおばさんの立場なら、「いいんですか??ありがとうございます!困っていたので助かりました!」と喜んで受け取ります。
世の中には他人の好意を素直に受け取れない人もいるので、そういうのを断る人もいますが、それはお互いの意見があわなかっただけの事です。
それは反省する事ではなく、あーこの人はあんまり構ってほしくないタイプかなーと情報を得たと思えばいいだけの事ですよ。
あなたの行動は優しいとても良い事だと思いますから、それを恥じたりしないで下さい!そういう行動に出ることが出来る自分に、もっと自信を持っていいと思います!
あなたはとってもいい人ですよ!!