俺、小学校の先生になりたい。
演じることも描くことも許されなかったけれど。
きっと無駄ではないと信じて。
頭だけは良いほうだから。
こんな俺だからこそ。
寄り添えるように。
中学校に入ると心を病んでしまう人は格段に増える。
少なくとも俺の周りはそうだ。
病んでしまってからではもう遅い。
心を取り戻すことも
傷を浅くすることも
努力次第では可能だろう。
でも、傷は二度と消えない。
癒えても一生残り続ける。
だから、俺は、未然に防ぎたい。
少し大人びてきた小5、6の子には中学校で思い出してほしい言葉を。
まだ幼い子たちには寂しくないように。
幼いころに寂しいと、いくつになっても心はぽっかり空いたまま。
それを少しでも埋められるように。
一生懸命伝えたよ。
でも、でも
「そんなこと」
「もっとちゃんと考えろ」
何を言ったってこうだから。
演じることをあきらめたように。
描くことをあきらめたように。
これもあきらめてしまおうか。
敷かれたレールを走っていればいいのだから。
レールは敷いてくれるのだから。
まだ見放されてないのだから。
すべてをあきらめた俺には
レールが必要。
レールが片付けられてしまう前に。
走りださなければ。
終わりだ。
これで終わりでもいいかななんて。
だって死んだら何も感じない。
なにかがあっても仕方のないこと。
俺が死んだら悲しむやつがいるって?
いないけど。
いたとしても関係ない。
だって、どうせその人だって死んじゃうんだから。
死んだら何も残らない。
俺が抱いた感情だって。
消えてしまうんだから。
誰にも知られずに。
前の小瓶にお返事くれた方、ありがとう。
でも俺は諦めました。
ごめんなさい。
俺はどうしたらいいんだろう。
やりたいことがわからない。
レールだって、さっきはああやって書いたけど。
正直走り切る前に壊れちゃうと思う。
それだったら。
今のうちに壊れちゃったほうがいいのかな。