私は普段から段取りが得意ではなく、詳しくは説明しづらいがその影響で出先で仮眠を取りたくなることが時々ある。
いま持っている自動車は私にはちょっと眠りにくいため、座席をフラットにできて眠りやすいのを将来は買いたいな~という話を祖父にした。
そんな話の中で、「女の子が車で寝るというのは世間体がよくないから…」という台詞が祖父から出てきた。(厳密にいうと私は23歳であり、女の"子"ではなく女の"人"だが(笑))。
最近、祖父はこのような「男の子は~女の子は~」という言い方をすることが多い。親しい人が、こういう偏見的な考えを肯定し露にするというのは、私にとってつらい。
「残念だけど犯罪に遇いやすく危険だ。なんか防犯対策を考えようか」とかなら、こんな気持ちにはならなかったかもしれない。
ただ「女の子が車で寝るのは世間体がよくない」というのはなにやら、他者が私の性別に対して抱く偏見的な考え方を、祖父自身も肯定しているようで、失礼な感じに聞こえた。
仮に、殊更女の人が車で眠る行為に対して世間体が悪かった頃があったとすれば、それは祖父のもう少し若い頃の話で、現在の風潮とはすこしずれているとも感じた。もちろんいまでも、「女の人が車で眠るだなんて。そいつは信用ならない奴だ」など考える人もゼロではないだろうが。
あともちろん、仮眠を目的としていない施設の駐車場で一眠りしてしまうというのは、眠っている間他の人がそこに車を停められなくなるということだから、他人の迷惑につながり、それは本来避けるべき行為である。段取りがしっかりでき、眠気を避けられるならば、私もやりたくない行為だ。これについては、お恥ずかしい。
だから、その意味で世間体がよくないというのなら十分理解できる。ただ祖父はそうではなく、「女の子」に限定しているから、やはり聞いていて偏見を感じ、ツラいものがある。
こんど話せたら、できるだけ冷静に、その気持ちを伝えたり、話し合ったりしたい。