君を家族が拾って家に連れてきた時、君は片手で持てるくらい小さかったね。
虫だらけで、ガリガリで、母猫に見捨てられたのか、運ばれる順番待ちだったのかはわからないけど頑張って鳴いて居場所を教えてくれたんだね。
散歩が趣味の家族が、普段行かない公園で見つけたラッキーボーイだったね。次の日は雨だったからぎりぎりセーフ。
犬を複数飼っていたから外の風が当たりにくい場所にケージを置くと聞いて、これから寒くなるから可哀相で私の部屋に置いたんだったね。
その日から君は私のかけがえのない宝物になったんだよ。
君はやんちゃ坊主だったね。肩に抱っこして廊下を歩いていたら、有名な猫画像の「話は聞かせてもらった」の画像みたいに障子をビリビリ破いてびっくりしたよ。
君が来て半年くらいに、私の心の支えだった祖母が亡くなったの。べたべたのおばあちゃんっ子だったから後追いしたいってずっと思ってた。
死ぬ勇気なんてないのにね。
通夜が終わって部屋に戻った時、扉を開けるまで大人しかったのにケージに入れられた君が扉を必死に前脚をケージから出して鳴いたね。
私を呼んでくれたね。
君はただケージから出たいだけだったんだろうけど、私は単純だから「この子が私を必要としてくれるから私は死ねない!」って思っちゃったんだよ。
君が旅立つ少し前、私は急に入院する事になった。
救急車を待つ間、家族に君を連れてきて貰おうと思った。けど我が儘だと我慢したの。
あれが最期の別れになるなんて思わなかった。
我が儘でもなんでも言って、抱きしめればよかった。撫でて、抱きしめて、お利口で留守番していてねって言いたかった。
いつもしてくれる、見つめあってゆっくりまばたきをしたかった。
家族が見舞いに来て、君が危ないって言った時、信じられなかった。
年を取って動く事が少なくなっても弱った所なんて見せなかったのに。
それを聞いた時動けない状態だったけど、もちろん外出の許可なんて出るわけなかったけど、這ってでも家に帰りたかった。君を看取りたかった。
でも迷惑はかけられなくて諦めてしまった。
ごめんね、看取れなくてごめんね。
いつも退院して家に帰った時、扉の内側でにゃーにゃー、扉をガリガリした癖に「あなたの出迎えなんてしてませんよ」って離れた所ですまして迎えて欲しかったよ。
家族が看病して、水も飲ませて看取ってくれたから、一人で寂しく亡くなったのじゃなくてそれだけはよかった。
入院前に弱った所を私に見せてたら、入院中に心配してたと思うけど、会いたいとはずっと思ってたけど心配なんてしなかったよ。
ほんとツンデレなんだから。
亡くなったって家族に聞いた時も、隣のベッドの人に悪くて声を殺してしか泣けなかったよ。
そしたら泣けなっちゃった。
三年以上過ぎた今は瞼に滲むくらいにはなったけど、まだぽろぽろ泣くまではいけてない。
これ、地味に辛いよ。
虹の橋で会ったらいっぱい泣いて、いっぱい話聞いてもらうからね。
その時まで待っててね。
書き始めた時は君の事書くの悲しくて、身を切られる思いだったよ。
でも今はほんの少しだけ気持ちが軽くなったよ。
もっと書きたい事たくさんあるけど、さすがに長すぎるからまた今度ね。
長文でうんざりしたらごめんね。
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ななしさん
うんざりなんてしませんよ。
とても大切にされていたんですね。
また思い出を詰めて小瓶を流してくださいね。
ななしさん
お願いがあります。
あなたは、ニャンコに幸せをあげられる人。
ニャンコのニャン生を、暖かく見守れる人。
世の中、そんな人ばかりじゃなく、
動物が汚いうるさいという人達がいる。
蹴ったり水をかけたりが普通な人達がいる。
だから、大変ぶしつけなお願いなんだけど。
もう一人、ニャンコを幸せにしてあげてほしい。
多分、あなたはまだ若い。
不遇に生まれたり、不遇な扱いをされてきた子が
里親を待ってる。
そんな子が沢山いる。
あなたの大事だった子の代わりには絶対にならないけど。
でも新しいパートナーとして。
そして、その子との触れ合いで
すごい嬉しい時とかに、泣けるようになればいいなと思います。
勝手なお願いだとはわかっていますが、
何卒お願いします。
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