~動物病院の父~
我が家の愛犬だった『さくら』
そのさくらが体調を崩し
動物病院に行った時。
休日にしては人は少なく
周りを見回しても(見回すなよ)
居るのは犬ばかり
中に入って椅子に腰掛け
(ちなみにさくらは寝そべり)
名前を呼ばれるまで待つ。
ふと、前を見ると
小さく可愛らしい『チワワ』
(おめめパッチリ)
(可愛いなぁ…)と思いつつ
診察室の方を見ようとした時。
父、一言。
「なぁ。あの前に居る猫は
なんつーやつだ?」
………はい?猫?
目の前にはチワワ。
父の声、デカイ。
距離、三歩位。
お―――い!ダディ―――!
そりゃあチワワは小さいから
猫みたいだけど。
そりゃあ父位の人には
余り犬とか猫は明るくないと
思うけど。
「あぁ、あれチワワだよ」
とさりげなく(?)訂正
「あぁ、チワワか…」
と言ってまた名前待ち。
そんな二人の心情なんか知らずか悠然と寝そべるさくら
(あんた、病院だけど)
少ししてから名前呼ばれて
救われた気がしたな。
fromチワワよりポメラニアンが
好きな自分