拝啓
猛暑の候、台風にて一服の涼を得ましたけれど、すでに暑さが戻ってまいりました。
いかがお過ごしですか。
これといってお話しがあるわけではないのですが、せっかくですので夏のお話しをいたしましょう。
先日大学の大教室で講義を受けておりました。
節電の流れを受け、また広い教室であることも手伝い、冷房の回りはよくありませんでした。
そうなりますと、やはり、暑いのです。
ちょうどお昼過ぎでしたので、日射しが強く、途中でカーテンを閉めに離席する学生の姿も見られました。
特段体調に優れない点はありませんでしたので、お水などを飲むことは許されません。
そうしますと、どうにも頭がぼんやりとしはじめます。
自分に喝を入れ、取り残されないようにと取り組んでおりました。
すると、随分遠くの方、おそらく外の木々のあたりから、
「ミーンミンミン」
と何か音がしてまいりました。
ぼんやりとした頭ではなかなか考えが進みませんでしたが、しばらく経ち、どうも蝉らしいというところにたどり着きました。
一年振り、この夏には初めて聞く蝉の鳴き声に、ふわ、ふわ、としておりました意識が静まる気配を感じました。
普段であれば、担当の教員の方は融通の効く方ですので講義に取り入れてくださったはずでしたが、なにぶんこの暑さですので気が付かれず、蝉は遠くでただ鳴いておりました。
私にとっては今夏初めて耳にした鳴き声に、生気を得たひとときでした。
気が付けばずいぶん長いお手紙になってしまいました。
お忙しいところお目通しいただき嬉しく存じます。
お返事をいただけなくともかまいません。
どうかおからだにはお気をつけの上、素晴らしい夏をお過ごしくださいませ。
かしこ
なずな
七月二十四日
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
さすがですね…
文面もさることながら
例え電子郵便とは云え、拝啓やかしこをお使いになる…さま
数1Aサッパリでしたが、久々に大人のメールを拝見しました
嬉しいものです
でわでわ夏休みをお楽しみして下さい
ななしさん
なんか日本の夏を感じました。
お話の仕方で、こんなに清々しくなれたのは久しぶりです。
ありがたや。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください