「ちょっとの運は必要かも知れないけど、結局はすべて自業自得ですよ。」
私より年下であろう市から委託されたカウンセラー ~さっきまで死にたい私を懸命にフォローしてくれていた~ は、
突然黙りこくってしまった。
重い沈黙の中で、私にどんな言葉を投げ掛けるべきか、彼の脳内がフル回転しているのが伝わってくる。
最後に、一緒に話を聴いていた保健師が「2回の面接をしたので、これで終了です」と告げる。
「あ、はい、分かりました。」と私は反射的に答える。
私みたいな死に損ないは一向に構わないけど、デリケートな若い子たちにはもっと真摯に対応して、却って絶望感を
与えたりしないようにねと頭の片隅で思いながら…。
当初の予定よりもこの世に存在してしまうと、性格の悪い自分の暗黒面が浮き彫りになってくる。
その感情は友人等、親しい者により向けられる。
現況の私に対して、皆の取る態度や行動はそんなものなのか?
結局、私に本気で死んで欲しくないと考える人は、この世にはもういないんだな…。
自分の身の振り方は自分自身の問題であって、周囲の人たちには関係のないことなのにと、激しい自己嫌悪の感情に
支配されながらまた、冒頭の考えに帰結するループの中で今日も過ぎていく。
兎にも角にも、良いタイミングが早く訪れますようにと願いながら…。