僕は今まで生きてきて、人の優しさや愛といったものを感じたことがない。
誰からも認められず、讃えられることもなく生きてきた。僕は笑いもので、下手物。僕は大人からすれば、芸当を見せる滑稽な猿でしかない。いや、それ以下のゲテモノかも。そう思うぐらい、今の僕はメンがヘラっていて、苦しい。自分を好きになれないのも、笑い声や笑顔が嫌いなのも、きっとそこからだろう。
僕に誰もかまってくれないのだ。そんなに僕との時間は無駄か。そんなに他人との時間のほうが大事か。僕はそんなに嫌な存在なのか。
僕はみんなから硬派なキャラクターだとされているようだ。それは別にいい。表の自分はあくまでもそう。
しかし、一人でいるとき…つまり裏の自分はとても脆い。そう実感している。
表の自分のときにかけられた言葉で裏の自分が傷つくことがある。そんなとき、誰もかまってくれないので、一人で泣くしかない。人前では涙を見せない。見せられないし、見せたくない。だから、部屋で一人になって…もしくは留守番のときにしみじみと泣いている。そんなとき、誰かに包まれたい。抱きしめて欲しい。ぎゅっとされるより、そっと包んでくれるだけでいい。とにかく、愛と温もりと優しさで、僕に安らぎを感じさせて欲しいんだ。
誰かの胸でなら、思い切り咽び泣くことも声を上げて泣くこともできるはず。そんなとき、「辛かったね」って慰めて欲しい。
そのまま寝入りたい…誰かの胸に抱かれて、腕の中に包まれ、くったりと身を預け眠っていたい…。
時を忘れて、安らいでいたい…
眠っているときも、頭を撫でてくれたり、額や頬にキスをして欲しい…布団をかけ直してくれたり、前髪をよけてくれたりとか…
とにかく、愛を頂戴。偽りでなく、正真正銘の。