もう何もわからない。前は、もっと強烈に消えてしまいたくて、自分の無価値さに苦しめられていて、燃えるような感情が辛くて辛くて仕方がなかった。そのかわり、向上心があって、好きなものが沢山あって、地べたを這って進めていた。
今は、何もない。何もわからない。嬉しいも悲しいも楽しいも悔しいも、全部他人事のように思える。日々は流れるように過ぎ去り、色はなく、全ての感情は我儘として捨て去られる。ただただ横たわって、何も出来ぬままの日々。
「社会に出て何を成し遂げたいですか?」「どういう社会人になりたいですか?」未来は?将来は?5年後は?10年後は?
きかれても、あしたのことも、じぶんのこともわからないのに、こたえられるわけない
そんな、色がないのに、感情が沈澱した、日々。