愛している。愛しているんだ。本当に、心の底から。
でも、でも貴方の隣にいるのは。違う、私ではない。
あぁ羨ましい。心底妬ましい。貴方の隣にいる名前しか知らぬその人が。
貴方が選んだのだから、それはきっと素敵な人なんだろう。
貴方の精神性の不安定な部分が私は好きではないんだ。貴方をこれ程までに愛しているのに、同時に貴方の幼さに辟易としている自身が憎くて堪らないのだ。
あぁ羨ましい。心底妬ましい。貴方の全てを受け入れているその人が。
どうして貴様はこう、他人に完璧を求めすぎるのだ。他でもない貴様が、完璧とは程遠い存在だというのに。