それでももう一度あなたに問いたい。私の命を救い、私の人生を変え、そして突如私を棄てたあなたに。
生きることに意味って必要かな?
頑張ることに理由って必要かな?
答えはわからないんだけどさ、
私まだあなたのこと憎めないし恨めないからさ、
何で生きてんだろって、ずっと考えちゃうんだよな。
あなたの生きている世界線とわたしの生きている世界線はもう交わりはしないって、
気づいているのにあなたに見せるために集めた綺麗なものは、
多分全部、我楽多でしかないんだって。
あなたは私のこと、まだ覚えてる?
覚えてないかもな。喧嘩をしても、私と違ってすぐに忘れてた。
あなたは私のこと、もう忘れていいよ。
でも私はまだ待っている、あなたとの夢の続きを。
ねえ、知ってた?
今日もあなたとのLINE、ブロックされてるけど送る。
ずっと温かいものってないんだって。
ずっと繋がったままのものってないんだって。
ねえ、知ってた?
ずっと温かいものはないけどさ、
独りつぶやいて電車を降りた。手を握り締める。
ずっと繋がったままのものはないけどさ、
駅のホームから飛び降りようとした私の命を繋いだのは、紛れもなくあなただよ。
明日から、遅刻指導が始まる。
あなたに振られてから、遅刻が続いてたために。
あなたに言ったら、笑うだろうか。嫌うだろうか。
私は明日、朝早く家を出て、バス停まで歩く。
もし綺麗な雪景色だったら、いつかのあなたに見せるために、写真、撮っておくから。