生きるのが辛いのに免疫力が強く運が良いのか骨折もした事がありません。
階段から転げ落ちても少し痣が出来た程度でした。スクーターで転んでも少し傷跡が残るくらいでした。近親者にその年の新型インフルエンザやウイルス性胃腸炎の感染者が居て、食べ残しをうっかり食べても自分は発症しませんでした。
ただ、日常的に死にたいと思うような事は幼い頃からありました。
それなのに立派に成人し、就職もし、今日も元気です。
顔もスタイルも声も所作も気遣いも褒められます。しかし死にたいです。生きていたくありません。
ウケるかは別として、ユーモアも忘れません。そもそもこの世に生まれたくありませんでしたが。
ゴムの伸びていない靴下が無いから死にたいと思います。
食欲が無く仕事に向かう準備である朝食が億劫で自覚が足りないので死にたいと思います。
腹痛で搬送されても原因不明と言われるので死にたいと思います。
痛みの少ない靴を買おうとすると2万円くらい出さなければならないので死にたいと思います。
遅刻しそうなので死にたいと思います。
しかしながら本日まで今の今まで生きています。死ぬのが怖いです。どんなに死にたいと思って児童期から首を締めたり頭を殴ったりして練習しても、どうしても死ぬのが怖くて死ねません。
幸運なことに大病も事故もかかりませんし起きません。殺人事件に巻き込まれたこともありません。
死にたくない人、生きていたい人が死んでしまうのが勿体ないと思います。健康で美しい肉体と死にきれない柔軟で丈夫な精神を差し上げたいです。しかしそれは不可能です。
死にたい人間にはなかなか死は訪れません。自死を選ぶ他ありません。
しかし死ぬのが怖いです。生きていたくありませんが、死ぬのは本当に怖いです。いつも手を止めてしまいます。タイマーを見て記録を伸ばしてみましたが、怖くてやめてしまいました。生まれるのは本能と母のお腹の力強い収縮と蠕動で生まれる事が出来ます。しかし死ぬのはとても大変です。とにかく心理的ハードルが高く、肉体を苦しめるだけで終わってしまいます。後遺症すら遺せません。
長くなりましたが、多分生きたくないまま来年も生きていることでしょう。生きたいのに死んでしまった人を差し置いて。あんまりですよ。
せっかくの恵まれた身体と環境を謳歌できないなんて、もったいないですよね…。
生まれる前にどう思っていたか知りませんし、そもそも何かを思える状態だったのかもわかりませんが、今この時点で思うなら、私も生まれたかったとは言えないですね。
死にたい、というよりは、生きているのが途方もなく億劫なのでそれをやめたい、かな。
空腹の苦痛が面倒。
食事のために動くのが面倒。
いちいち排泄するのも面倒。
何もしなくても体が汚れる不快が面倒。
毎日毎日綺麗にするのが面倒。
髪、肌、爪、その他諸々の手入れが面倒。
これらのことを、全く面倒に思わないどころか熱心に取り組む人々が大半だというのが、私には驚きです。
あなたの「死にたい」も、日常の諸々に付随し、派生する出来事にいちいち言い様のない壁を感じるからなのかな、という気がしました。
