理不尽が過ぎる。
女に生まれるというだけでどうしてこんなに行きづらい。
常識の名の下に押し付けられてきたジェンダーという呪い。妊娠出産あっての女と男が決めた。
男と同じ労働をしたところで受けられる賃金は男よりも低く、しかし雑用などの無償労働は暗黙の了解。大日本帝国が隠した兵士による女への強姦。イスラム法での女の扱い…私はまだ社会を知らない学生の身だが、それを知った時は絶望した。
子供の頃から薄々と気づいてはいた。中学に入るなり、女子だという理由で強要されたスカートやローファー、女は数学ができないという奇妙な偏見、政治家の差別発言、書店で遭遇した痴漢、コンビニのポルノ雑誌…全て不快で、虫酸の走るような思い出だが、これらは私が女でなければ経験する事のなかった話。
社会での女の扱いに絶望し、自分はそうでないと叫んだ事もあった。しかし、社会は変わらなかった。
女は男の従属物で、無能で、子供を生むだけの機械、男を惑わす地獄の使者。古今東西、どこに行こうとこのように言われ続けて、しかしどうしろと言うのか。生まれ性別はどうしようもないというのに。
神がこんな世界を作ったというのなら、私は彼を憎いと思う。
同じことで悩んでいます。
女だから、と不利な事が多すぎる。
変えたくて投票に行っても、そもそもそれを掲げる候補がいない、または、掲げてはいるけどピントがずれている。
きっと変えない方が都合のいい人が多いから、中々特に日本は変わらないのだと思う。
きっとこれは、大きく一気に変革する事は出来ない。
既存損益がある以上絶対に、それはうまくいかない。
でも、例えば母と話してみて、おばあちゃんと話してみて、各世代ごとに女性の意識が変わってきてはいませんか?
家事は女性だけがするもの、
ご飯は一番先にお父さんに出すもの、
正しくなくても父は家長だからいう事を聞くもの。
認識が少しずつ変わっていってるように思える。
私は最近、この手の男尊女卑的な話は、母とは認識が食い違うようになった。
つまり、全体は変わらなくても、私個人は母の認識の先に行けた。
一歩はあまりに小さいし、きっと進んだ分より戻る事の方が多いかもしれない。
でも、大きな変革を望めなければ、小さくても進むしかない。
女が押し付けられている役割を認識して、反発できずとも
「でも私はこう思う」と考えることはやめず、
自分の下の世代には、それを受け継がせない事。
この呪いは、受け継ぐ人が居るから連綿と続いていく。
一人でも受け継がせずに防ぎ、薄くしていく位しか、個人にはできない。