ほんとうに、ごめんなさい
あなたは間違ってない。
間違ってるのは自分の方だ。
自分が男性を好きになれたならうんいいよと言えたのかもしれない。
自分が男嫌いででも女の子にはなりたくない上に女の子が好きだなんて変な欠陥品が故に、せっかくの勇気を打ち砕いてしまった。
こんなこと考えてる時点で傲り高くて失礼なのかもしれない。
でも自分にはない勇気があって、それがどれだけのものかわかるからこそ、申し訳ない。
やっぱり僕は世界の中の欠陥品だ。
弾き出されて消されてもしょうがない不良品だ。
1番の欠点は異性愛を受け入れられないところだ。ほんとうに酷い生き物だ。
私があの子を静かに愛したように、あなたにも気持ちはあったはずなのに、
僕はそれを嫌悪している。
鳥肌が立って胃がムカムカしている。
最低、最悪な野郎だ。
やめてくれ。
何より最低最悪なのは、申し訳ないなんて微塵も思ってないことだ。
申し訳ないなんて取り繕って、内心は嫌悪しかない。
昔誰かに言われたんだ。
お前は薄情者だと。
本当だった。
僕は情が薄い欠陥品だ。
この世にいてもしょうがない不良品だ。
こんな僕が幸せになんかなれるものか。
初めまして!女を辞めた僕から回答させて頂きます。
君は君のこと、情が薄いって思う?異性として寄ってきた男に「受け止めてあげられない、ごめん」って気持ちが少しでもあるなんて優しいな…って僕は思ったけどな。大丈夫、君は十分なほど優しいよ。
誰かを好きだって気持ちも、気持ちを伝える勇気も、自分のためにあるって事がわかる?
その人が君に告白したのも、君に向けているようで、実際は「納得したいから」だと思うよ。
すべての人に、選ぶ権利と断る権利がある。君にも僕にも。君はそれを行使したってだけだ、重く受け止めすぎなくていい。
もし好意を受け入れなければ欠陥と呼ばれる世界だとしたら、欠陥があるのは世界の方だと思うけどな!
選ぶ権利と断る権利、このふたつだけは覚えといて。
男としての性を選んでいい。女を好きでいい。タイプじゃなかったらお断りしたって全然いい。先輩の僕らが選べる世界にしてくから、君はそのままで大丈夫。