かわいそうに。
辛かったね。
誰も分かってくれない。
こんなに苦しいのに。
理不尽だよな。
私も苦しんだ。泣いてばかりだった。
なんでわかってくれないんだってね。
だから、いじけて、皆を見返えしてやろうと自分を傷つけるんだよな。心が優しいからだよ。
あなたに読んで欲しい文があります。RADWIMPSの野田洋次郎さんの言葉です。
彼は、10代の頃、いじめ、不登校、親子関係の葛藤などを経験しました。
死にたいと思っている君へ。
君の苦しみは僕にはわからない。君の苦しみは君のものだ。君の身体にまとわり続ける、その苦しみだ。君を苦しめるその原因は、きっと君がどんな想おもいで日々を生きているか考えたこともない。君が苦しいことさえ知らないかもしれない。起きて、ご飯を食べて、トイレに行って、家を出て、歩いて、帰って、お風呂に入って、眠るまでの間、ずっと鉛のように君にまとわり続けるその苦しさを想像したこともきっとない。
朝目覚めて、全部あの苦しさは夢だったんじゃないかと本気で願ったりする気持ちなんか想像もできないと思う。
君の苦しさを何ひとつ知らないのに、僕は言う。無責任かもしれないけど言う。僕は君に生きていてほしい。君がおじいちゃんやおばあちゃんになるまで生きていてほしい。
こんな優しくなくて、不平等で、残酷で、嘘うそつきばっかりで、やってられない世界だけど、それでもやっぱり生きていてほしい。こんな狂った世界なんだから、君が苦しかったり、悲しかったり、違和感を覚えるほうが自然だ。逃げ出したくなるのが当たり前だ。
こんな狂った世界で当たり前の顔をして、疑問も持たず生きられる奴らの方がよっぽどどうかしている。あいつらの方がよっぽどおかしい。君がいなくなって、そんな奴らばっかりの世界になるのなんて、僕は嫌だ。
君を今支配している悲しみ、苦しみ。それは一生は続かない。これだけは約束する。今そいつらに覆われていて、何も変わることはないと思っているかもしれない現状は、実はそんなことはない。
「時間」を経ると物事は変化する。新しい景色が見える。新しい角度が見えてくる。「今」とは違う未来がくる。その時まで待てるなら待ってほしい、全力で逃げてもいい、叫んでもいい、泣いてもいい。君が操縦席に座る「君」という人を守ってあげてほしい。読んでくれて、ありがとう。 野田洋次郎
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