もう嫌だ。辛い。心と体が別にあるこの感じ。
私、結婚したいとか思わない。そんなの成り行きでいい。
わざわざ合コンとか結婚相談所にお金かけて行くエネルギーを使おうとは思わない。
子どもは特に欲しくもないし、結婚なんて私には別世界の話のように思える。
人生なんて、両親が先に他界するのが一般的という前提で「はじめから一人ぼっち」で始まった。
今更、一人ぼっちでいることに改めて悲観することもないって思ってる。
今も忘れられないくらい、大好きだった唯一の彼との悲恋も経験したうえで出た答えだった。
寂しいからとか老後の心配とか生活の工面で結婚するのは違うんだ。
私みたいに全然仕事できなくて、寂しがり屋だっていうな結婚した方が生きやすいよと勧める側の言い分も否定しないよ。
そう心では思ってるけど、本能がその心を邪魔させる。
若いカップル見ると羨ましい気持ちになる。
私だって、愛する人と身も心も一つになる行為までは経験したことはない。
あんなに周りみたいに堂々と手を繋いで歩けたことなんてない。
女は子宮で恋をするって話もあったように、寂しさみたいなものが、心とは違う部分で湧いてくるのがわかる。
もう要らないよ。こんな葛藤なんて。
ある詩人は、早くに母親を亡くして以来4人の母を生涯持ったそうです。その父親にとって結婚や母親はあって当然だったのですが再婚した女性とはまた次々に死別しました、娘である詩人の彼女は母親が早くなくなってしまうかもしれないのに軽々しく結婚だけを選べないと考えて一生独身を貫きました。教科書に載るような詩を書いた彼女ですが、彼女を生んだ実の母親は次々と結婚した父親にとっては「不幸の始まりを持ってきた人」だったようです。
ちなみに詩人の彼女の産みの母親は関東大震災の時に子供たちをかばい、その傷がもとで亡くなった女性です。ですから、結婚の価値観の違いは父親と詩人の彼女とは大きく違うことになります。しかし彼女は幸せそうでした。結婚観は人にとって人生を大きく決定するし、幸福にもするけれど、不幸と考えれば不幸にもなるというものだと思います。