いじめや毒親など、他人から受けた傷で死にたいと思っている君へ。死ぬ前にどうかこの駄文を読んでくれないか？

こんなこと言ってしまったらきっと、君を傷つけてしまうかもしれない。
それでも、思ってしまうんだ。

今この世界や社会にはたくさん、傷つけられて苦しんでいる人が居る。
その内のほとんどの人が誰かの悪意や害意のせいで受けた傷が原因だ。
その痛みは受けたことの無い人間には理解できないほど辛いのだろう。
それこそ、死にたいと思ってしまうほどに。
きっと、今ここに居る君もその一人だろうと僕は推測している。

他人から受けた傷は君自身にとって耐えがたいと思うほど辛いのだろう。
だけど、それをわかっていてもなお、考えてしまうんだ。
君は他人のせいにできて羨ましい、って。


嫌な思いをさせてしまったかもしれないけれど、そう思う理由を聞いて欲しい。
少し僕の話をさせてもらうけど、僕が今苦しんでいるのは基本僕のせいだ。
他人から受けた傷が無い訳じゃないけれど、大抵の痛みは僕自身の性質が原因だ。
僕の場合、本質から壊れてしまっているから良くなる手段は存在しない。
自分自身でそれを痛感してしまった。
だから僕は僕を責めるしかない。
しかも僕の改善すべき性質は残念ながらひとつではない。
これでは、自己の破壊以外に救われる道を見つけられなかった。

だから僕から見れば、他人から受けた傷は期間の差はあれどいつか必ず改善するもののように見える。
本質が腐っていなければ元には戻らずとも良くなるだろうと思っている。
もちろん、驚くほど時間がかかる人もきっと居るだろう。
それでも自分自身が悪いのでなければいくらでも手段があるように感じるんだ。

それに比べ病気でもなんでもない、本質が腐っているだけの僕はどうしようもない。
自分を殺すことでしか楽になることはできないだろう。
だって自分が悪いのだから。
自分が周りと同じように上手に人間になれないのが悪いのだから。
そもそも人間に生まれたのが間違いだったのだから。
他でもない、僕だけがそれを知っている。
誰かに否定された訳でもなく、僕が客観的に僕を見てそう思い知らされた。


だからもしこれを読んでいる君が、他人から受けた傷に苦しんで死にたいと思っているなら、僕はきっと改善するだろうと言いたい。
正直にいえば、具体的な根拠はない。
でも、改善できないところが壊れてしまっているのでないならば、きっとなんとかなる。
良くなりたいと思うならば、きっと。

別にこれを見ている｢他人のせいで苦しむ｣君は、楽になれる可能性があるのだから死ぬなとは言わない。
本当にどうしようもないと思うならその選択肢を奪う権利など僕にはないからだ。
だけど、改めて言わせてもらう。
本質が腐らない限りきっとどうにかすることができる。
それが本当にどうしようもないと言えるのか、考えて欲しい。

君と、僕のような人間のなりそこないとは違う。
どう足掻いてもどうにもならないほど穢れてしまった僕とは違う。
だから…死ぬなとは言えないけれど、簡単に見限って欲しくない。


僕はきっと近々、自分の壊れた本質を見て絶望し、死ぬことだろう。
でも、他人の傷が原因の君ならばまだ、死を考えていたとしても戻れる可能性がある。
だから、僕のようにはなるな。
自分を救えるのは自分だけなのだから。
君は自分を簡単に見限ってやるなよ。

そして、もしもう少し抗おうと思えるならば、たくさん依存先を作るといい。
友達でも恋人でも家族でも誰でもいい。
ゲームでもアイドルでも、将来の夢や自分の才能でも何でもいい。
本当に何でも構わないのだが、依存先は必ず複数作って欲しい。
ひとつに集中すると依存先の負担が増すし、なくなった時に立ち直るのが難しくなる。
たくさん依存先を作って、しんどくなったらそこに逃げ込めばいい。
そういうのが｢世渡り上手｣っていうものなんじゃないかと僕は思う。


まだまだ世間的には若僧であろう僕は、僕の醜さに耐えきれず見限ったけれど。
その間に見つけたものは少し老婆心を働かせてこうやって書き残しておくから、気が向けば役立ててくれると嬉しい。
見当違いだったら申し訳ないけどね。