シャープペンシルを握る手が冷たくなると、私は立ち上がってリビングまで歩いてゆく。
冷え切った手には厚手のマグカップ。
それに湯を注いで、両手で包むようにして部屋まで運ぶ。
机の上で揺れる湯気が、心なしか部屋を温めてくれるような気がするから。
英語の問題に目を落とす。
「熱い汁物が冷める仕組みはその表面から水蒸気が蒸発するからである」。
目を上げるとマグカップからほのかな湯気が浮かび、消える。
これも蒸発。
「蒸発する際に水蒸気は周囲の熱を奪う」。
気化熱のことらしい。
そんなの有名なのに。
…気化熱?
そうなると、この目の前の湯気は、
湯の熱量を奪いながら室内に拡散しようとしているだけ。
私の部屋の温度は何ら変化しない。
これは単なる気休め。
しかも空気中に移動した水蒸気は室内の湿度を上げ、窓ガラスをさらに結露させる。
換気をしても、雑巾で拭いても、何れにせよ私の手はかじかむ。
負のスパイラルは簡単に生み出せるものらしい。
なずな
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
ほぇー、なんだか勉強になりました^^
ななしさん
なんだろこの感じ‥
小説のワンシーンみたいな感じがしました。
文体からかな‥?
内容に対する返事じゃなくてごめんなさい(-o-;)
AKI
ななしさん
あなたの文章に惚れました。
ななしさん
自分が温まってしまえば、断ち切ることも簡単です(笑)
捉え方は紙一重、ですよね。
勉強頑張って下さい!
ななしさん
理科の話では…
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