今日みたいに
天気の良い日は、
外に出てみる。
外に出て
ただ一つ…、
大きな深呼吸をする。
雲一つない晴天、
空には鳥が飛んでいて
自然豊かに緑がいっぱい。どこからともなく
遊ぶ子どもたちの声が
微かに聞こえる。
太陽に手をかざして
指の間から見える
光に目を細める。
その中で
限界まで息を吸って
出せるまで息を吐き出す。
なぜだか笑顔になる。
空があまりにも広すぎて
自分がちっぽけに感じる。
でも全然、苦じゃない。
ならそんな自分の中にある
小さな悩みやイライラが
どうでもよく感じる。
そんな事に…？なんて
アホらしくなる。
他の人と比べる事ない。
競う必要もない。
今ならやれる気がする。
今ならでっかい事、
起こせる気がする。
勇気が持てる。
心がきれいになってる
気がする。
今の時代、
何が本当で
何が嘘かわからない。
子どもはいつも何かに
追いたてられている。
いつしか濁った心を持ち
大事なものを簡単に売り、
大事なものを手放す……
大人は必死に自分を
守ろうとする。
都合の悪い事は隠して
思い通りにいかなければ
どんな手をつかってでも
完璧を求める……
みんな孤独を感じる。
誰かに気づいて欲しくて、
誰かに助けて欲しくて
平気。と言いながら
泣き叫んでいる。
自分の手を汚してでも、
他人を傷つけてでも
自分を主張している。
そんな時代に
まだ汚れを知らないものが
あるのだと安心する。
『私はまだ生きてる』
この手で何でも出来る。
未来だって変えてみせる。
手をギュッと握る。
大きくて力強い一歩が
踏み出せた……。
そんな気がする。
