人といるのは煩わしいから独りで生きたい、独りで暮らしていても寂しくとも何ともない、と思えているうちは、自分のハートがそこそこ健康で若いという事だ。と、ある程度生きてきた今となっては思う。
自分のハートの健康や若さに翳りが出はじめた時、打って変わって心細くなる瞬間が訪れる。今まではそんな事を感じたことなかったのに、独りでいることがふと心細くて怖くなったり、不安を感じたりする事が起こり始める。
結婚が人生に必須とは思わない。ただ、誰かとパートナーになり結婚するという形ではなくていいから、親友や兄弟でもいいから、ふいに心細くなった時に自分の中で「自分にはあの人がいる」と思い浮かべることのできる親しい仲の他者は持っていた方がいい、と思うこの頃だ。
老いたり病んだりして弱った時の自分に、実際的にでなくても気持ちの上でホッとさせてくれる味方、心の支えになってくれる存在が心の中にいるか、いないかの違いは大きい。
これは自分が若くて健康なうちは感覚として全然ピンとこない。先取りして感覚を味わう事は難しい。
年を重ねていく事で、身をもって実感する時が来るものだ。特に夜に布団の中などで感じるだろう。この感覚を味わった事のある人が「人は独りで生きられない」という言葉を使って若者に他者と関わることの大切さを説いたり、未婚の人に結婚を推奨するのだろうと思う。この、1人の時にふいにくる孤独感は、静かながらなかなかに恐ろしいのだから。
誰でも無料でお返事をすることが出来ます。
お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います
▶ お返事の注意事項