個展に出す作品の中には、
①販売用のものと
②自分の趣味で作ったもの
がある。
①は値札付き、②は「非売品」というキャプションをつけて展示する。
ところが、お客様の中に、なぜかこの「非売品」をやたらと気に入る人が必ずいる。
「非売品」をご所望のお客様がいると、展示会場のオーナーから電話が来る。
「ちょっとぉ、あの非売品てやつ、買いたいって言ってる人いるけど、いくら?値段書いてないから、売れないのよね」
「………………………………」
いや…非売品というのは…作者が売る気がない作品であって…
値段書いてないから売れないとか、そーゆーことではなくてですね。
と、一応の反論を試みるも、オーナーの反応はこうだ。
「いいぢゃないの!売っちゃいなさいよ!自分で持ってたって仕方がないでしょ?あの世に持っていけるわけじゃあるまいし!売っちゃいな!売っちゃいな!」
「………………………………」
それで、大体いつも、結局売る羽目になるんです。
別に、オーナーの強引さに押されてというわけではなくて、
「売る気がない=個人的に気に入っている」
作品を、絶対にそれがいい!と言い張るお客様=あっ、もしかして感性が近い人?(´◉◞౪◟◉)ナカーマ
…と思うからなんです。
ただ、その「個人的に気に入っている」作品というのは、大抵の場合とても変な作品なので、
「これ、買って何に使うんだろう。まさか飾るんじゃないでしょうね…食べるとか?サンドバッグ代わりとか?」
なんて思うんですけどね。
こういう邂逅も、クリエイティブ畑でひっそり生きる楽しみの一つなんです。
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