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この小瓶には、#ゾムエミいわひらの二次創作小説part3が入っています。動画アーカイブをご覧の方のみ、拾ってください。

カテゴリ
海よりも冷たく、雪よりも暖かい

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注意事項

※本作品は、2024年3月16日、17日に〇〇の主役は我々だ!様のYoutubeチャンネルにて行われた、クトゥルフ神話trpg 「鰯と柊」#ゾムエミいわひらの重大なネタバレを含みます。
動画アーカイブご視聴後の閲覧を推奨いたします。

※本作品は、ゾムエミいわひらのネタバレを含みますが、本編とは一切関係のない二次創作(ifストーリー)でございます。

※捏造や個人的解釈を含みます。

※無断転載、パクり、参考などは全面禁止しております。

※本作品は、“鰯と柊”が終わった後の、観測者による、都合の良い妄想物語です。

※本作品は、前作、前々作である「貴方の柊に」「君の鰯に」の続編でございます。
本作品は、ゾムエミいわひらの三部作小説最終話なので、是非そちらの方も読んでみて下さい。

※誤字脱字や、言葉の使い方、文の区切り方など、間違えている箇所が多々あるかも知れません。
「中学一年生が書いた文だしな」と、どうか温かい目で読んでください。

※物凄く読みにくく、話の流れがよく掴めない小説となっております。

※感想や考察は大歓迎でございます。
お返事を書いて頂けると、わたくしのモチベーションにも繋がりますので、是非沢山のお返事を流していただけると嬉しいです。

※本作品はフィクションです。

それらを踏まえた上で、大丈夫という方は、先へお進み下さい。

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「............ここは...?」
目が覚めれば、そこは湖の上のようなものだった。起き上がると、服についた水がぴちょん、と音を奏で落ちていくのがわかる。ここは一体何処だろうか。
立って辺りを見回すと、そこは夢を見ているかのようだった。湖の上、というより空の上といった方が良いのか。ただ、私が寝ていた場所は、紛れもなく湖だった。
私は自分が置かれている状況がいまいち理解できなかった。まず、ここは何処なのか。何故こんなところにいるのか。ここから先、私はどうしたら良いのか。
まるで、赤子のように何もできない私は、突っ立ったまま、海馬にかかっている南京錠を解くことに集中した。

「.........あっ」
体感15分。ようやく思い出せた。
私は、死んだのだ。
愛すべき教祖様を自分の手で殺し、今まで積み重ねてきた悪事を含め、神によって罰が下された。
カラン、と血溜まりに落ちるナイフ。何処までも深い血液がついている手が、薄くなっていくのを覚えている。
時間が経てば経つほど消えていく私の体は、とてもファンタジーで、素敵だと思えてしまうほど、私は何故か客観視していた。
これが死後の余裕というものだろうか。

しかし不思議な点がいくつかある。これが死後の世界だというのであれば、いささか変ではないか?
私は人を殺し、人を騙し、神を語った。故に“悪”として消されたのだ。
それなのに、視界に映る景色は、天国としか言いようがないほど美しい。私が神の言う“悪”なのであれば、地獄に送られるのではないのか。
そして、
「......誰もいませんねぇ」
これは私の推測でしかないのだが、もしここが地獄だとして、灰月さんや真菰さんがいてもおかしくはないだろう。
公善さんや笹くんはわからないが、真菰さんは、地獄に送られる気がする、と心が告げている。鬼灯さんは、まぁいなくても納得だろう。
悪いことをした、という括りで言うのであれれば、拝掌教の人物に限らず、大量の人間で溢れかえっていることだ。
考えれば考えるほど、ここが何処なのかわからなくなっていく。

それから体感20分。というのも、此処には時計がないから、正確な時間が測れない。私の体は、20分と思っている。
20分もの間、私はただぼーっと景色を眺めていた。最初のうちは教師様にお祈りを30000回捧げていたが、流石に体力の限界が来た。
一度座りたい、と思いその場にしゃがむ。すると、底が抜けたような感覚がした。
「おわっ!」
慌てて立つと、その感覚は何もなかったかのように無くなった。どうやらこの雲のような地面には座れないようだ。
私は仕方なしに、眠っていた湖の元へ歩いて戻る。湖の上は寝れていたのだから、きっと座れるだろう。

湖に辿り着くと、それは本当に湖なのか、疑うようなものが見えた。
その湖には、
「...教祖様」
教祖様、明野星辰様が映っていた。
「...ふむ、この湖は現世と常世...あの世の境、ということですか」
そこで私は気づいた。そこに映る教祖様は、もう私の知っている教祖様ではないと。
化け物を引き連れ、パレードを行進していく醜い神がいた。移り動いて行く身に覚えのない景色が、世界の終わりを感じる。
その景色に人間など存在しない。いくら瞬きをしても、映るのは化け物のみであった。そこに元の教祖様などいなかった。
「...いや、まぁ。私は死んでいるので、関係のない話ですね」
そう言ってやっていかないと、死んでいても精神はついてくるのだから、きっと耐えられない。
あぁ、なんだか眠くなってきた。少しばかり、仮眠を取るとしよう。私は死んでいるのだから、それぐらい別に良いはずだ。

「お......ろう...ん」
声が聞こえる。
「おー......むたろ......」
とても聴き馴染みのある声だ。
「おーい、武太郎くーん」
.........私の名前を呼んでいる...?
「え〜これでも起きない......ふんっっ!!」
「いっったっ!!!!!」
腹部に強い衝撃を感じ、そこからじんじんと痛みが広がる。死んでいるのに何故痛覚があるんだ、という疑問が脳裏に浮かんだが、そんなことなどどうでも良かった。
「誰ですか!?私を殴った、の...は」
勢いで起き上がり、私を殴った人物を見上げる。その時、時が止まった気がした。
「.........きょう、そ...さま」
「やっほー」
いつも通りの優しい笑みでこちらに手を振る教祖様。
「なっ何故教祖様がこのような場所におられるのですか!?此処は死後の世界じゃ...」
「ん〜なんて言ったら良いんだろ。...精神が死んだ?」
「体は神に乗っ取られて生きてるんだけど、精神保てなかったみたいでさぁ」
「気がついたら此処にいたんだ」
あっけらかんと話す教祖様に、少し引きつつ、私は、あの時の懺悔の言葉をぽつりと溢し始めた。
「教祖様、申し訳ありませんでした...。貴方をっ...救えなかった...」
震える手をぎゅっと強く握る。その手はまるで、ナイフで刺す直前の手のようだった。
「私がもう少し右に刺していたら、貴方はきっと、この世界はきっと、こうはなっていなかった...!」
教祖様は、俯く私の頭に、そっと手を乗せて、こう言った。
「良いんだよ、過ぎたことはどうしようもないからね」
「それに、辛い役目を背負わせてしまったのは私の方だ。此方こそ、ごめんね」
あぁ、教祖様はなんてお優しいんだろうか。私は、ありったけの愛と、確信と、感謝が詰まった言葉を、ただ貴方に送った。
貴方に、教祖様に。
「教祖様!私にとって、確かに教祖様は神のような存在です!しかし!いつ如何なる時も教祖様は教祖様で御座います!」
教祖様は最後の時まで、紛れもなく人間だった。あの忌々しい神なんかじゃなかった。教祖様は、教祖様だった。
すると教祖様は「ふっw」と笑い、「...知っているよ」と呟いた。
「君も、私も、人間だ」
「はいっ!」

それから私と教祖様は、2人で話をしていた。
あの笹くんは化け物であって、偽物だということ。公善さんはあの化け物の母親になっていたということ。真菰さんは、あの化け物に悪として殺されたということ。
教祖様からも、鬼灯さんの死の真実を教えて頂いた。
紫さんと約束をしたというのに、申し訳ないことをしてしまったな、なんて話しもしつつ、神の存在についての議論はまぁ盛り上がったことだった。

そんな時。教祖様は口を開いた。
「ねぇ、武太郎くん」
「?はい、なんでしょうか」
「...君のいない世界は、私しかいない世界は、とてもじゃ言い表せないほど、平和で寂しい。寂しかった」
教祖様の何も映さぬ漆黒の目は、酷く怯えていた。
きっと、何時間、何日間、何週間、何ヶ月間、何年間も、教祖様は化け物を連れて行進をしていた。ずっと、1人であった。
だって、悪ではない人間なんて、この世にいないのだから。
「......きょぉ〜⤴︎そさまぁ〜⤵︎!!!」
「うおっビックリした」
「御安心下さい!!」
片膝をつき、左胸に手を当てる。高鳴る鼓動が何故か感じられるそれは、もう死んでいると言えないのかもしれない。
「教祖様いるところに私あり!どんな時でも、私は貴方のお隣におります!!」
「私は貴方の信者ですから!」
一瞬の時間。教祖様は口を固く閉じた。そして直ぐに、口元が緩んだ。いつも通りの、あの優しい口元になった。
「......そうか、そうだね。...そうだった」
教祖様は顔を上げる。スッキリとした顔付きで。
「武太郎くんは狂信者だったね」
「だっ誰が狂信者ですかっ!!」
「あっはっはw」
あぁ、私は死んでいる。教祖様も死んでいる。
けれど、幸せで、楽しくて。
それは、貴方だから。教祖様だから。
貴方の信者で、家族で、幼馴染で。
私は本当に良かった。



「教祖様」
「なんだい?」
「私は、貴方の柊になれたでしょうか?」
「あぁ、勿論だよ」
「私こそ、君の鰯にはなれたかい?」
「勿論ですとも!」
「...そっか」
「柊はね、鰯よりも時期が短い」
「鰯は10月から2月、柊は11月から12月」
「武太郎くん、君は僕の柊だ」
「けれど、次はくれぐれも、先に行ってくれるなよ」
「逝く時は一緒だ。それが、教祖と信者、いや」
「...僕と君だろう?」
「...はい!」



ただいま、鰯と柊。
貴方たちが望んだ世界は、こんなにも冷たく、そして暖かい。
海よりも冷たく、雪よりも暖かい。




fin.
mzk
201945通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
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お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います。
※誹謗中傷や否定批判のお返事は流れません。

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お返事が届いています
mzk
(小瓶主)
アユム様へ。

お返事ありがとうございます。
宗教のことは、大丈夫かと思われます。
根拠のない自信ではなく、わたくしの家庭的に、他宗教へ入信することは出来ませんし、わたくし自身やることもないと思うからです。
既に信仰しているものがありますからね。
まぁわたくしは信仰心などないのですが...。
勿論、出かける時は細心の注意を払っておりますし、宗教勧誘にあってもすぐに逃げるようにしております。
ご心配いただき、ありがとうございます。

これは一応の補足なのですが、わたくしは宗教に夢も持っておりませんし、これはあくまで二次創作物として読んで頂ければ嬉しいです。
宗教の中身と言ったらいいんでしょうか、わたくしは知っておりますから。
そこに夢を見いだせ、と言われても到底出来ないものです。
それでも、今回題材にさせて頂いたtrpgのセッションは、そんなわたくしでも楽しむことが出来ました。
フィクションだからというものあると思いますがね。

改めて、お返事ありがとうございます。
だいじょうぶだとは思うけど
将来、変なカルト宗教に
ひっかからないようにね。

自分はだいじょうぶと思っていても
言葉巧みに勧誘してくるからね。

そこに夢があると思っても
お金や労力を巻き上げてる段階で
キミを道具としてしか見てないからね。

それでもいい?

それじゃ、教祖のためにならないんだよな〜
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