ピアノのレッスンにて
私はピアノを毎日弾くことが出来なかった。そのため、先生には練習してないことは当然お見通しで、関西弁で暴言を吐かれたり、譜面台を叩いたり、手を叩かれたりするのは小3から続いている。
そこでわかったこと、鼻をすすらなければ泣いていると思われないこと。
気づいたのは中3だった。
コロナが流行ってマスク生活になった。
マスクをしていれば、鼻水が垂れてたって、涙が出たって吸収してくれること。
鼻をすすらなければ余計に怒られないこと。
そして顔の下半分見えないからどうなったって誤魔化せた。
そこからマスク越しでも、「泣く」を誤魔化せるようになった。
それだけでは無い。
静かに泣けるようになった。
家族の前だって、友達の前だって、鼻をすするまでは私が泣いていることに気づかないのだ。
そこから私は、家族の前で泣くと父に「なんでそんなくだらないことでなくんだ」
、と言われないため部屋にこもり静かに泣く。
母の前で泣くと余計に母をいらだたせてしまうから静かに泣くか、部屋に戻り静かに泣く。
友達の前だとピアノの先生同様、友達の前で静かに涙をこぼす。
いいのか悪いのか、時と場合にもよるが、
私は周りに迷惑をかけないため、私なりに成長したことだ。