宛名のないメール

いつか。

ねこ、のことを愛してくれる人

がいたような気がする。

言葉が綺麗なところ
優しいところ
あったかいところ

みーんなおんなじような言葉並べて
私のことが好きだと言ってくれた。

実際の私とは程遠い人物像

みんなは私が作り出したキャラを
褒めてるだけ。

だから

あんまり期待しない方がいいよ、私。

みんなは私のことは知らないんだから。

私を褒めてるわけじゃないんだからね？

ね、だから

愛しすぎたら、ダメだよ。みんなのこと。

あぁ、白いなぁ
ここの世界は。
白い。
宛メを開く時だけ、
少しだけ光で白くなれる。
柔らかい液晶の光。
それだけ。
私の心は、頭は、
真っ黒に塗りつぶされたまま。

このまま、
黒い色に溶けられたらって。
何度思っただろう。

その思いが私と宛メを繋いだんだけどね。

みんなさ、
アボカド6さんって知ってる？
結構有名なイラストレーターさん
なんだけどね、

この人のイラストを見ると
なんだか切なくなるし
悲しくなるし
共感するし
胸が痛くなるし
ほっこりした気持ちになれるんだ。
見たこと無かったら見てほしいな。

また明日ね、
明日また小瓶流すから
それまで生きててね。
また会おうね。

ねこ、　.

191882通目の宛名のないメール

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狐猫

ねぇねこさん。
確かに僕はここでの君しか知らないから。
だからこれは憶測で、傲慢な答え。
僕は君が好きです。どんな君でも好きです。

僕さ？
今のねこさん、美化してないと思うんだよ。
こういうねこさん好きじゃないって思うこと、とゃんとあるもん。
たとえば、そうだなぁ。
君が君自身のことを見てない時とか。
世界や僕を冷めた目で見る時、とか。
...まるで全てが心底どうでもいいって目が。
好きじゃない。
むしろ嫌いよりです。

でもね、そんなねこさん含めてねこさんだし。そういうとこぜーんぶ含めて好きなんだ。

そうだね、知らない。
何度でも言う。
僕はちゃんと君を知らない。
君から見た君も、誰かから見た君も。
知らない、わかんない。
分かろうとあんま思わない。

僕の中のねこさんで良くない？
君から見た君が全てじゃない。
僕から見たねこさんはそう見えるだけ。
誰かから見たらまた別だった。
それでいいと思うんだ。

僕は僕の、君は君の。
君を大切にしたらいいんじゃない？
たとえ今は真っ黒で君自身が分からなくても、僕が見たねこさんはずっとねこさんだったよ。

大丈夫だよねこさん。
僕はちゃんと君を見て好きになってる。
僕はちゃんと考えた上で君が好きだよ。
ねぇだから、僕の好きを簡単に否定しないで？