大きめのスーパーに行った時、なんだろ。大人のオムツみたいなもの、取ろうとしてる人がいて。
取ろうとしてる人はおばさんだったんだけど、隣におばあさんがいて、介護とかあるのかな。って思った。
そういうものであるのに、その人の欲しい物はなぜかちょっと高いところにあったのね。
なかなか取れないって感じでいて。
ちょっとの間考えたよ。
わたしその人と身長おんなじくらいだな。
それでちょっと離れたところにいたうちの子のことも思ったけどそれも身長おんなじくらい。
どんぐり。
むだかもしれないと思うのに体が動く。
理屈とかじゃないんだよね。
困ってる→なんとかしたい。って。
ほんとおせっかいな人だ。
もう気づいたら背伸びして手を伸ばしてるよね。
「届くかなあ…。」
なんて言い訳がましく言いながら。
もうこうなったらむりにでも取るぞという気持ち。
物には触れれる。
こっちに気づいたうちの子が、心配そうに、わたしとおんなじようになんとかしたそうにこっちを見ている。
(むりやり取る!)
とめいっぱい背と手を伸ばして商品をむんずと掴む。
「あ、取れた取れた。」
と言いながら商品を渡す。
はずかしいから苦労は見せずに、さらっと取れたってふりしてふつうのテンションで渡す。
めっちゃお礼言われた。
大したことじゃないのにめっちゃありがたそうだった。
向かう寸前、思ってたんだよね。
まだこどもが小さかった時のこと。
赤ちゃんのお世話で体のあっちこっちがばっきばきで関節動かしにくくて痛かったこと。
それで介護してるならこの人もそんな風になってたりするかもって。
だからもしかしたら自分が行く方がよかったりしないかな。って。
あのお礼の感じはそうだったのかなあ。ってかってに思った。
「取れてよかった。」ってこどもの側で言ったら、こどももうれしそうだった。