通りすがりの狼です。
あなたを納得させるほど、狼は賢くはないけれど。
あなたの心が楽しむことができなくなる程、疲れてしまったことを狼は少し寂しく思います。
疲れたという自覚は、あなたにないかもしれない。心の疲れは自分では気づかないことがあるから。
楽しいことにも悲しいことにも、心はエネルギーを使います。ただ楽しいことにエネルギーを使うことは、心は嫌がらないから気が付かないけれど。ふとした時、心がそのエネルギーすら出せない時に、楽しむことにエネルギーを使うことに気づくと、心が固定されて動かなくなる。
これは狼の推測にすぎませんが、無気力になることはあなたの心が疲れきってしまって、省エネをしないと壊れてしまう状態なのではないでしょうか。狼はそういう時には無理に何かを探し求める必要はないと思います。
ただ、あなたの好きなものを食べて、少し興味のあるものを見て聞いて、そうして心が休む時間を作ってあげられればいいなと思うのです。
口ではいくらでも言えますが、狼が何かできるわけでもありません。せめて狼はここにいますから。あなたのその溜まった黒いものの、吐き出し口にでもなれればいいなと思います。
またどこかの浜辺で、狼にお話を聞かせてください。狼はいつでもここにいますから。