約8年続けてきたピアノをやめた。
昨日、もう弾かないつもりで自宅のピアノ周りを片付けた。
ずっとやめたかった、はずなのに。どうしてこんなにも悲しいのだろう。
周りと比べたら技術もメンタル面も、何もかも劣ってた。自分は弱かった。
どれだけ頑張ってもあの子には追い付けない、いつからか、そういう感情に「それでも続けたい」という気持ちが負けていた。
ピアノ以外の生活でもつらくなってからは、練習する気力も体力も時間もなくなった。
たくさん怒られたし、たくさん失望された。
ピアノの練習は「義務」みたいなものだった。
これ以上続けるのは無理だった。
だけど、そんなピアノだけど、やっぱり自分にとってはすごく大切だったのだろう。
やめれてよかった、けど、なんでやめてしまったんだろう、のほうが強い。
もう一度始めたいとは思えない、のに、やめなければよかった、と思う。
もう弾きたくないし、音も聞きたくないし、見たくもない。
なのに、ピアノも教本も、先生から貰ったプリントの1枚でさえも手放せない。
怖い。
虚しい。
どうすればいのかわからない。