いっそ、君が幸せに慣れればそれでいいと思った。
僕の好きな人が。
僕を好きな人が。
僕を嫌いな人が。
僕を憎む人が。
君の好きな人が。
君を好きな人が。
みんな幸せになればいいのにと思った。
嘘だ。
本当は半分嘘なんだ。
でも、半分ほんとに叶えばいいなって思う。
そんな世界になればいいのに。
ありえない世界。
そんな現実を求めるんだ。
もうすっかり身についた習慣。
夜に寝る前、星を見た夜、平和な青空を眺めた日、宛メにいるとき、秋の紅葉を見た時、死のうと思った日。
変わらず...いつも、たったひとつだけ願う。
誰に向けてかは分からない...
平和で平等な世界に。
美しく醜い世界に。
綺麗で残酷な世界に。
...たった一言だけ。
『どうか皆が幸せになれますように。』
.......どうか、みんなの願いが叶いますように。