音楽。そして、ある1つの物語に出会って憧れた、吹奏楽部。
仮入部は体調不良で行けず、体験した楽器が他の子たちよりも少なかった。
私には仲のいい小3からずっと同じクラスで家も近い男子がいた。
恋愛感情としての好きだった。
部活もクラスも登下校も一緒だった。
そして、私には憧れの自主製作アイドルがいた。
特に推しているのは作詞作曲をやっているメンバー。
特技は作詞作曲、プロデュースにドラムそして、クラリネット。
その子が演奏するクラリネットは私の2番目の憧れだった。
体験で1番やりたかったホルンの音を出すことができず、
サックスとクラリネットの音は出すことができた。
サックスの先輩とも仲良くなった。
待ちに待ったパート発表。
少し前に仲良くなった3年生の先輩には木管は確定でなれると聞いていた。
結果、私はパーカッションパートに入った。
仲の良かった男子がなるかもしれないと言われていた4番目の希望にパーカッションを書いていたにも関わらず
パーカッションは断っていた。
私はならないと言われた第6希望に書いていた。
それからしばらくの間はたくさん泣いた。
悔しかった。
小学校4年生の時、吹奏楽に憧れてずっと勉強していたパートに入れなくて。
その時、大好きなホルンの音も、推しの吹くクラリネットの音も合奏の時に聞く男子のクラリネットの音も
何もかもが嫌いになった。
夏休みのコンクール。
元々、人数が少なくて断り切れきれなかった私が入ったパーカッションは1年生も出ることになった。
ほかの学校のパーカッションを見ると触ったことのないような楽器をたくさん使っていた。
とても面白かった。
仲の良かった男子とは楽器のことで私が八つ当たりに近いことをして
ケンカをしていた。
クラリネットの話を聞くと辛かった。
希望を適当に書いたその男子のせいで希望のパートに入れなかったって思うと憎かった。
断り切れなかった自分の性格が嫌いだった。
そのことが災いしていたんだと思う。
ごめんねって謝った。
また仲良くしたいって言った。
いいよって言ってくれたけど
ケンカして以来一言も話していない。
どうしたら前みたいに仲良くなれるかな。
どうしたらこの辛い思いをわかってもらえるかな。
届くかどうかわからないけどこの場で言うよ。
もう一度ごめんね。私も辛かったんだよ。