多重人格でLGBTで発達障害な僕と旦那が必死こいて生きてる前向きな話

僕と旦那は二人揃って多重人格(解離性障害)でLGBTで発達障害で虐待サバイバーで元いじめられっ子の20代夫婦です。
二人揃って言語性IQは高い方なんだけど、二人揃って処理速度が境界知能レベルまで低い、極端な凸凹を抱えています。
二人揃って家庭に難があり、僕は性的、身体的、心理的、教育虐待を受けて、旦那は身体的、心理的、教育虐待、ネグレクトを受けて育ちました。
その結果僕は3歳で別人格が生まれ、旦那は少なくとも小1の頃には別人格が存在していました。
幼い頃の僕は限りなくギフテッドで、今でも完全記憶能力があります。
それに対し旦那は人生史のほぼ全てを健忘しており、エピソード記憶の大部分が虫食い状態です。
20云年かけて生み出された人格は僕が33人、旦那が68人。
老若男女、人外の人格、前世の人格や生まれ変わりの人格など、多種多様な人格に支えられて人生をサバイバルしてきた我ら。
最近になって主人格(基本的に生きてる人格)と基本人格(オリジナルの人格)が長年悩み続けていたLGBT問題に前向きに向き合えるようになり、僕はFTM(女→男のトランスジェンダー)、旦那はXジェンダーをようやく自認できるようになりました。
そのため最近は僕が男装して旦那が女装して、今まで親のせいで着たい服を着られなかった分毎日ハッピーに生きてます。
二人揃って障害者手帳持ち、二人揃って毎日お薬飲まないといけなくて、二人揃って障害者の就労支援作業所に通って、収入は障害年金頼りです。
月に1度は救急車か警察を呼ぶ生活も、我らにとっては日常のひとコマ。
役場の保健師、訪問看護、ありとあらゆる支援者の手を借りて、どうにかこうにか障害者二人で生きています。
でも、今までの人生で一番幸せです。
二人揃って不妊症なので子どもは持てないけれど、今の人生が一番幸せなので大丈夫。
パニック状態になった時旦那を殴ることもあります。
自分が誰かもわからずどこかへ飛び出してしまい、100km離れた場所で保護されるなんてザラにあります。
頻繁に足が動かなくなり車椅子になるし、声を失って喋れなくなる時もあります。
お金だってないし、欲しい物だって満足に買えなかったり、食べたい物だって食べられなかったり、そんなことも当たり前にあるけれど。
でも、旦那と出会えたことが僕の人生で最大で最高の幸せです。
障害者同士が結婚して生活するってとっても大変です。
旦那は体も小さいし発達障害のせいでタオルを絞ることも、ボタンを自力で留めることも、靴紐を結ぶこともできません。
でも、旦那ができないことは僕がしてあげればいい。
僕ができないことは旦那にしてもらえばいい。
毎日毎日、愛してる、大好きだよ、と言い合って、ささいなことにもありがとうとごめんねは欠かしません。
思ったことは言葉にする。
ネットに吐き散らかすのではなく、きちんと正面から向き合って口に出して伝える。
分かり合えるまで何時間でも時間をかけて議論する。
そしてたくさんハグしてキスして頭を撫で合う。
それだけでどんな困難があっても乗り越えられます。
夫婦円満の秘訣は臆さず恥ずかしがらず思ったことは思った時に伝え合うこと。
そして第三者に頼ること。
自分でできない、旦那もできない、そんな時は誰かに頼って相談すること。
そのための機関をたくさん繋げておくこと。
多重人格同士だけど、LGBT同士だけど、発達障害同士だけど、我らは世界中のどんな夫婦より最高に幸せな日々を送っています。
そして最期を迎える時は、おじーちゃんとおばーちゃんになって、幸せだったねって笑い合いながら逝きたいです。