某アニメで、人生で1度も恋人が出来たことがないひとたちが集まって結婚について話してる場面があったんだよ(今クールじゃなくて少し前のやつ)。
そこで、
｢結婚してるんだから1番好きなんでしょ｣とか
｢そんなに好きなの！？｣とかそういう会話があって
……そのとき初めて、結婚してるひとって、今までで一番好きなひとだから結婚したのかなぁ？なんてぼんやりと思った。
というのも、自分自身ほぼ当たり前のように
｢結婚相手のことが人生で1番好きだとは限らない｣と思っていたからなんだよね。
中学のとき、理科のおじいちゃん先生が言ってたことば、｢実は妻より好きだったひとがいた｣。
もちろん浮気とかじゃなくてさ、生きていると｢経験人数｣として好きなひとが複数形になることもあると思うんだ。
別れる理由だって｢好きじゃなくなった｣だけとも限らないし。遠恋とか悲恋とか好きでしょ？
自分はロマンチシストだけど、同時にリアリストでもあるというか……フェアリーテイルは好きだけど、あくまで2次元限定だよね、っていう発想というか……3次元でロマンチックなことが起こるとそれはそれで気持ち悪いと思うタイプの人間なんだけど、
だからかな、その先生のことばは結構こころに残ってんだ。
都合が良かったんだろうね、｢人生そんなに上手くいかない｣っていう考えを補強するのにさ。
それに、他人のそういう話なんて滅多に聞かないから(親の話さえ、いや、むしろ親の話だから聞けないかも)、それが自分の結婚観を決定づけてた。
｢人生で一番好きなひととは結婚できない｣って。
でもよく考えてみれば、それを当たり前だと思うのもおかしな話というか、｢1番好きじゃないから逆に上手くいく｣とは限らないよなぁ、と。
どっちが多いんだろ。
配偶者が人生で一番好きなひとである、っていうひとと、配偶者よりひとを好きになったことがある、っていうひと。
1番好きじゃないことは配偶者に対する裏切りではないと思うんだよね、浮気じゃないし。
思い出の君が好きなのであって、今再会しても｢まだ好き｣とも限らないし。
