ホントにね。
なんも知らずにピント外れなお説教言われたり、ひどい言葉を投げつけられたり。
ほんと最悪。
でもある時、こんなことがありました。
ある知人が、精神も病まんばかりの状態になってたことがありどうしたのかと思えば、
「生活していけない!」と、今にも死にそうな悲壮感に襲われ、なにも手につかないほど弱っていました。
でも、話を聞くうちに、それは大変だし心配だろうけれど、そこまで狼狽える状況?と、ちょっと呆れてしまいました。
職場の人員削減で解雇され、正社員の仕事が見つからず、アルバイトなんかじゃ生活できない!どうしよう!とのこと。
でも、その彼女は実家暮らし。家賃払えなくて追い出されるという状況ではないらしい。親は、自分の面倒は自分で見られるだけの収入があり、扶養の心配はないのだそう。
ローンも借金もなし。
え?寝る場所あって、わずかでも貯金もあって、働き口さえ見つかれば働ける状態で、別に食べる心配まではしなくていいんだよね?
全然大丈夫じゃん。
最悪バイトもできない状態になっても、家にはおいてもらえるんでしょ?いざとなれば電気水道は親が払ってくれるんでしょ?
と、正直、困窮度合いの低さに、ポカーンとなりかけた。さすがに個人差の問題なので批判はできないし口には出さなかったけど。
実はこの人、以前私が経済的困難に陥って落ち込んでるときに「そんなことで落ち込んでちゃダメ。大丈夫、生きていけるよ!生きてかなくちゃ!」と励ましてくれた人。
そっか、甘えてちゃいけないな!と、私は一生懸命立ち直ろうとして、パン一枚でも食べられるだけありがたいと感謝しながら生きてきた。
そう。この人と、私の「あたり前」は、違ったんだなぁと、この時になってやっと気が付きました。
彼女にとって、寝る場所があること、食事すること、自分以外の面倒をみなくてすむこと、働き口さえあれば働ける身体であること、などは、「当たり前」にあるものとして生きてきたんだなと。
パン一枚というのは、彼女にとっては生活できないレベルということなんだなと。
じゃあもし、あの時の私と同じ状況になったら、「生きていけるよ!」なんて思えるどころか、この人死んでるだろうな。と。
その口でよくあの時、「大丈夫」だなんて言えたもんだなぁと。悲しいやら呆れるやら。
でもなんか、当たり前に恩恵を受けてきた人って、ある意味不幸だと思いません?
ちょっと何かが欠けただけでこの有り様ですよ?
この人、こんなに甘やかされて、この先大変だろうなぁって、私は思いました。
そしてちょっと、「辛くてしんどいけど、今までの苦労も無駄じゃなかったかも」なんて思えたりしました。
ほんのちょっぴり、ですけど。
あなたには、この件でのいろんな私の気持ち、通じるんじゃないかなぁと思って、つい愚痴混じりに語ってしまいました。ごめんなさい。
ちょっとでも元気?みたいなものが送れたらいいなと思って書きはじめたけど、変なお手紙になってすみません。
一応、送らせていただきます。