たまに「昔はよかったな」と思うことがある。
でもしっかり思い返してみると、全然そんなことはない。
学校ではいじめられ、家に帰れば情緒不安定な母と家庭に無関心な父の喧嘩を見ることになる。
息子である自分が親と喧嘩することも毎日のようにあった。
そして、心の底ではその全てにおいて自分に原因があるとわかっていたのが何よりも辛かった。
いじめに遭うのも、自分がズレていて情けない性格をしているのが原因なのは子供ながらに何となく感じていた。
俺さえいなければ、この家庭はここまでギクシャクしていなかったんだろうなと思わずにはいられなかった。
後から本人の口から聞いたが、母は統合失調症を患っていたらしい。
それを言われたとき、
感情の起伏が激しかった母への恨みやら、
母に苦労をかけたことへの後ろめたさやらでぐちゃぐちゃになって、
ああ、そう。
としか返せなかったな。
こうやって昔の思い出を振り返ったり、
ネットで死にたい死にたいと言いながらギリギリのところで何とかやっている現状を顧みて、
生まれたくなかったな、と呟くのが最近の日課。