イライラ日記。初めて先生に心底腹が立った。客観的に見て私よりつらそうな人の例をあげ、その人と私の「死にたい」を比べられたのが不愉快だった。
まさか卒業してから10日後に先生のことを嫌いになりかけるとは思ってもみなかった。
私は在学中から自殺願望(理由は省略)があり先生数人にお世話になった。今回心底ムカついたのはそのうちの1人、3年の担任だった。
もともと別な先生に相談していたが、私の保護者に伝えるとなると大人の事情で担任を通さなければいけないので初めてそこでその別な先生から担任に私の状況が伝わったのだ。在学中は担任に今回のようなことは言われなかったが、担任によるとそれは自分の言葉が自殺の引き金になるのを恐れたからだという。
私が今回非常に腹立たしかったのはこの言葉だ。
「その子(客観的に見て私より遥かに苦労した人、誰もがその子の自殺願望を否定できないような人、ちなみに面識は無い)を前にしてもあなたは同じように死にたいと言えるんですか?」
言えるよ。言える。それでもし私が「死にたくない」と言う羽目になっても、それは嘘だ。私は自分に嘘をつくことになる。
だいたい、それで私が「言えないです」と言ったところでそれが何なのだろう。それでその子が幸せになるわけでもない。
同様に、私がその子を前にしても私の悩みは解決しない。私よりつらい人がいくらでもいる、そんな当たり前の現実を目の前にしたところで私の悩みは軽減するわけでもないのだ。
その説明を、自分の意見を、私は担任に言えなかった。担任のしたり顔を見て、言う気が失せてしまったのだった。少し話がずれるが、こういう「あなたよりつらい人はいくらでもいる理論」を使う人って、「自分は100%正しいですよ?」みたいな表情をする人を結構見かけるのがまたムカつくのだ。
価値観が違うのは当たり前だ。しかし、歩み寄ってくれる気配さえ感じられないともう黙ってしまうのは私の悪い癖だ。
だから今になってこんなにイライラしているのだ。あの時、確かに私は説明する気力を失った。それでも言うべきだったんだ。
私はまた今度学校に遊びに行くつもりだ。でも正直この担任に会いたくない。ただ、別な先生には会いたいし、それに言われたくないことを言われたからといって安易に嫌いになるのも大人気ないかもしれないと思うと、今はムカつくけど嫌いにはなれない。