自分の中の「何か」が死ぬと
急激な眠気に襲われ
思考がほぼ停止し
本来「それ」が行っていたものが
一時的に、行動不可能となる
穴を開けたままにするわけにもいかないため
新しい「何か」を生成する
暫くすれば
元の「私」に戻る
壊れたものは捨て
生成したものを取り付けて
「壊れた」事実をなかったことにできる
それは私の強みであり
弱みでもある
私はひと思いに壊れることができない
深く傷付いても
心が死んでしまっても
壊れても
直ってしまう
痛みや悲しみ、憎悪はそのまま残る
残ったまま、動ける状態に戻す
きっと私は
パソコンや携帯のような
「機械」と呼ばれるものと同種なんだろう
エラーを抱えたまま
部品だけを交換し続ける機械
壊れたら、壊れたものを捨て
新しいものへと取り替える
そのため、人間様の中にあるような
立ち直る、克服といったものはない
同じことで壊れ、また取り替える
それを繰り返す
いつか、取り替えでは戻せないような
大きな破損が起こるだろう
そうなれば私は
きっと壊れたままになる
大昔
「最初の私」が死んだように
この体は
一体いくつの「私」が壊れたら
動かなくなってくれるのだろうか