自分の人生にようやく向き合うことが出来そう。やっと本当の自分の人生を生きることが出来そう。
ずっと母のことを恨んで生きてきた。
どこまでもどこまでも追い詰めてくる母は、私の支配者で恐怖の対象だった。
どこにいても母の視線を感じた。
ちゃんと許可を貰った外出でも、家にいる母が気になって気になって仕方なかった。
家の中の母の気配と言葉に耳を研ぎ澄ませてた。
財布の中身も、本棚の隙間も、ノートの中身も見られてた。
私には自由はないって思い知らされてた。
母の期待に応えるために生きてた。
何回も死のうと思った。
自分を見て欲しくて、辛くて、手首を切った。
何年も辞められなくなった。
結局母にも父にも気付かれないだけの傷になった。
母には母の事情があって、精神疾患があって、子供にお金も手もかかってて、って頭では分かってたけど、許せなかった。今もずっと許せないでいる。
助けてって言えなかったあの頃の自分を救いたい。
未だに助けてってなかなか言えない自分を変えたい。
母親と同じになりたくない。
自分の人生と向き合いたい。