小中学生までは、自分が与えられた性別に従い動くことが当たり前だった。「○らしくしなさい」周りにそう言われながら育った。けれどいつしかそれがなんなのか分からなくなった。
異性のことは怖い。けれど、同性ともなにかわが合わない。なぜか、同じ性別と思えないくらいにずれを感じてしまっていました。いつかできると信じていた好きな人も、まだ見つからない。ニュースなどでLGBTの話題が上がる度、どの枠にも入れない寂しさはありました。だって彼や彼女らには明確な性別や恋愛対象があるから。それが羨ましかった。
自分はどちらにもなりたくなかったけれど、現実世界はそれを許してはくれない。だからせめてネットでは僕も私もやめて、自分になった。ネットではそういうのあまり考えなくていいから楽ですね。
もしかしたらただ自我がないだけかもしれない、無性別な、そんな自分に酔っているだけかもしれない。それでも、今現在、現実社会で生きづらいことには変わりないんです。