去年の春、転校しました。あんなに仲がいい友達ができたのは初めてだったのに。受け入れられなかった。すべてが嫌だった。親の選んだ学校が嫌。
制服が嫌。先生が嫌。同級生が嫌。
新しい友達はできたけど、本音を言ったことは一度もない。いい子だとは思うが、友達だとは思いたくない。仲良くなって、またさよならをすることになったら、と思うと耐えられない。
辛くて泣き叫んでいたときに、母親が、「ぎゃあぎゃあうるさい!私はもっと大変だった。別に幸せになんかならなくたっていいじゃん!」私を否定された気がした。でも、もともとそんなところはあったかもしれない。愛されてる、って記憶はない。
そのくせ、面談で私の成績がいいと泣いて喜ぶ。私って、アクセサリーと同じ?
私が不登校になったらどうしよう、って心配はしてくれる。でもそれって、体面を気にしてるだけじゃん。
そう思ったら、母親が信じられなくなった。「勉強した?」「歯磨きした?」そんなどうだっていいことにも、嘘をつきたくなる。例えもう済んでいたとしても。母親を信じて傷つくぐらいなら、嫌われ役のほうが楽。
褒め言葉も、素直に受け入れられなくなった。全て、シャットアウトしている。てきとーに、思ってもいないことを返している。
一人になりたい。放っておいてほしい。
それでも、ふとした時、寂しくなる。口癖が、「ねーお母さん」になった。本当は、「大丈夫だよ」って言ってほしいんだろうな。
ときどき、全部自分の思い込みなのかもしれないと思う。ひどいことを言われたのも、たまたまイライラしていただけで。信じてみれば、全部うまくいくのかもしれない。
弟は、素直でかわいいらしい。家族の中で、疎外感を感じる。
信じて、いいのかな...