あーあ。
全部うまくいかない。
何なんだろ。
親には0歳の頃に捨てられて。
施設では友達1人しかいなくて。
学校にも上手く馴染めなくて。
僕はもう、死んでいいって言われてるのかな。
そう思い、僕は真っ白な雲を見つめる。
僕も、あんなきれいな色になれたなら。
ずっと僕は、黒でいる。
白になれたなら。
そしたら、誰か救えたのかな。
「ねーねー雲さん。君になるにはどうしたらいいの?」
雲はずっと空を漂うばかり。
僕の問には答えない。
「ハハっ」
「見放すなら、もう殺してよ・・・!」
雲が変わり始め、グレーの雲になる。
僕は、グレーの雲を見つめる。
雲から雨が降ってくる。
雨水が地にたまり、水たまりになる。
水たまりに映る雨粒が、何故か文字に見えた。
『見つけて』
僕は、まだ見つけられてないんだ。
白になりたい。
でも、まだできないから。
「僕はグレーになって、白を見つける」
僕は、グレーの雲を見上げた。
(これで終わり!感想待ってるぞ〜)