夕方、親と口論になった。
頭が痛くてあまり覚えてないけれど、私が怒らせた気がする。
それで、家にいるのが耐えられなくなって、近くの公園に行った。
暗い公園で、一人で過ごすのにうってつけの公園なんだ。
落ち着くまで地面に寝っ転がっていようと思った。
だけど、先客がいたの。
びっくりした。
こんなに遅い時間に、こんなに人けが無い場所に、寝転がってる人がいるんだと思って。
まあ私も同じことしようとしてたんだけどさ。
その人が一番いいところ取っちゃってたから、ちょっと離れたところに寝転がった。
それで、寝返りうったりとかしてゆったり過ごしてたんだけどね。
左手の近くでカサカサ音がして、虫かな〜って思ってたら、手にチクって痛みがしたの。
それがかなり痛くて、びっくりして飛び起きた。
明かりのある場所で確認したら何もなかったんだけど、すごく痛いの!!
それで、寝転ぶのが怖くなって、仕方ないからベンチに座ることにした。
ベンチに座ってたら、近くからチリンチリンって音がして。
なんだろうって思って見たら、鈴をつけた猫だった。
でも、飼い主は見当たらないの。
不思議でしょ?
それで、猫の後をつけてみることにした。
よくあるじゃん、トトロみたいなさ、動物に連れられて不思議な場所に行くやつ。
なんか面白そうだなーって思って、ついて行ったの。
猫は、少し進んで止まって振り返って、を繰り返してた。
私から逃げてるんだろうけど、オカルトっぽく考えたら、私を何処かにつれてこうとしてたのかも。
だけど、すぐに見失っちゃったんだ。
ただでさえ暗いのにどんどん茂みの中に入っていくから、追いつけなかった。
少し遠くからでも鈴の音で分かりそうだけど、鈴の音もすぐに消えちゃった。
最初に猫に気付いたのも目の前に来てからだし、意外と聞き取れる範囲は狭いのかも。
ただ、別のベンチを見つけた。
多分今までも見えてたんだろうけど、全く意識したことがなかったベンチだった。
しばらくそこに座ってぼーっとしてた。
左手がドクンドクンって痛い。
なんか変な虫に刺されたんだろな。
変な病気うつったらどうしよう。
…いや、その方が嬉しいかも。
そのまま死ねたらもっと嬉しい。
自殺よりずっと外聞いいし、自分に言い訳もできる。
すごく素敵。
でも、そう簡単にはいかないんだろうな。
どうせ数日後には跡形もなく治ってるんだろうな。
死にたいな。
あ、全然苦しい思いしてないくせに死にたいって思うのは甘えなのかな。
でもさ、自分の生死くらいは自分で決めていいと思うんだ。
私が生まれたのは、私の選択じゃない。
生んでくれなんて一度も頼んだことないもの。
だからせめて、死ぬ権利くらいはあってもいいでしょ。
死なせてほしい。
死という希望に縋ってしか生きられない。
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