この世の中に正しいものなんてものはないね。
どんなものでも善し悪しがあるし、
良いも悪いも決めるのは己のみだから。
私の好きな歌の中で好きな言葉がある。
「平凡だって歪んでたってそれが証」
特別な存在じゃなくとも。
自分だけの持つ異常なものであっても。
それが自分自身ってこと。
それ以上も、それ以下もなくてさ。
自分の選んできたことで形作っている。
自信がない?
生きている意味がない?
誰も理解してくれない?
結局のところ、人の根本はネガティブなのさ。
そう思うのも無理もない。
嫌な言葉は心の神経を刺激しやすいから。
しかし、それを受け入れているのも自分。
意識的にしろ、無意識的にしろ。
必要だったからこそ選んでいる。
嬉しくなるために。
悲しくなるために。
新しい何かを得るために。
失ってはいけないもののために。
未来に輝く期待を実現するために。
過去の後悔を取り戻したいために。
生きるために。
死ぬために。
どんな理由であれ、必要だった。
自分を納得させるために選ばざるを得なかったのだから。
それが正しいだの、間違っているだの。
評論家ぶる人間が周りにいるだろう。
とやかく言うのは選んだものに満足できていないから。
自分の心が認めていないから批判をする。
自分を認められていないから許せない。
許せないからこそ自分の正義が成り立つ。
だから、認められない。
ましてや許せなくなる。
自分の正義を否定すると自身の人生を否定する。
そんな気がして、やり直す恐怖心に勝てなくなる。
そうならないためにも、受け入れるしかない。
自分の誇れるものを、
自分の愚かさを、
自分の全てを。
綺麗なものの中には醜さがあり、
醜さの中に綺麗なものがある。
多角的にみれば、もっとたくさんのことが分かる。
好きか嫌いか。
興味を持てるか無関心なのか。
疑問に思うかどうせこれだろうという決めつけか。
きっと一部しか見ていないからこそ分からない。
どんな人間であれ、どんなものにだって。
絶対に良いことも悪いことも備わっている。
それが分からないから正義を振りかざす。
自分も、相手も、傷つけることも知らずにね。
もちろん、この文章も誰かに痛みを与えている。
これを読んで、あなたはどう思っただろうか?
心が少し軽くなったか、
傷ついたか、そもそもどうでもいいか。
それを決めるのは自分自身。
そう、あなた自身だ。
周りの言ってることは誰かの言葉を借りたものが大半だ。それも言葉の意味を理解して使ってなどいない。
自分の言葉を持つ考えがないからだ。
あなたの感じたことを声に出すといい。
それがあなたの正しいと信じるものとなる。
崇高なものでもなくとも。
非現実的で非常識なものだとしても。
あなたの言葉は、あなた自身を認めた証となる。
大丈夫。それでいい。
自分の言葉を言えたら、人は満足する。
それが自分自身を表す証となるのだから。
自分勝手だって? 誰でもそんなものさ。
人を傷つけないように、壊すために、
認めてあげるように、貶すように。
意味を与えるのも、その人の在り方次第。
良いも悪いもない。
自分が満足すれば、それでいい。
そうは考えさせてくれない世の中に
生まれたからこそ、みんな苦しんでいる。
私も、読んでいるあなたも。
歩んできた人生をまだ歩いてゆく。
正しいか間違いなんておこがましい。
自分らしく一所懸命に生きていこうぜ。
宵闇の狭間でそんな独り言。