寒いさむい雨の日
お昼ごはんを買いに近所のパン屋さんへ向かった
わたしは怒っていた
午前中にぜんぜん仕事が進まなくて、頭の中は沸騰していた
眉間にしわをつくって
もやもや考えを堂々巡りさせながらお店に到着
いつものパンをいつもの数だけ選んだ
お店を出て、
左手に傘、右手に買い物袋で歩きながら、再び午前中のことを思い出した
あーもう
もーーう
なんでそう、噛み合わな
「可愛い傘ねー」
びっくり
道路の反対側を歩いていた、初めましてのおばさんが、ほがらかに話しかけてくれていた
びっくりしたまま
なんとか
お礼を言ったりして
会釈をしながら別れて
すっかり、眉間のしわはなくなっていた
こころのトゲを抜いてくれたんだな
ありがとう、おばさん
買ってきたカツサンドは作りたてで温かくて
ホットミルクと一緒に食べながら、
わたしもいつかそういうひとになりたいと、そう思いました