どれだけ身近にいても、その人のことをどれだけ知っているか考えてみたら、なーんにも知らなかった。
1番嬉しかったこと、1番悲しかったこと、1番幸せだったこと。好きな食べ物すらわからない。
何があなたの幸せだったのか。
何も知らないや。わからないや。
さみしいね。かなしいよ。
あんなに近くにいたのに。
どれだけ想ってくれてたのか。
いや、もしかしたら、少しも想ってくれていなかったのかもしれない。
言葉にしないと伝わらないね、なにも。
思い返してみても、大きな思い出ひとつないのに、ほんの些細なことで思い出したりして。
なのに不思議なくらいにいつも通りの朝が来て。何も変わっていないことにさみしさを感じるの。
もうあなたはいないのに、いつも通りに時間は流れてて。
言葉にしないと何も伝わらないの。
声に出してみた「さみしい」。
誰も聞いてない。
それでも、私が私でいられるように。精一杯生きないと。生きないと。