久しぶりに父親の夢を見た
父とは20年はまともに口をきいていない
話の出来ない人間だ
この父に人生を潰されかけたことが2回くらいある
私は実家にいて、父が私から何かを借りたいみたいだった
私は断固拒否
いい大人のはずなのに、思い通りに行かないので
いつものように子どものようにダダをこねる父
母はこのわがままを聞いてきてしまったから
実家は地獄だった
私は拒否し続けた、拒否する理由を父に淡々と説明
ダダをこねる父
次第に父の口から訳の分からない言語が出てきて
わたしも苛々して「だまれ、聞け」と暴言を吐いた
中学生くらいまでこんな感じだったなあ
父は自己愛のテンプレみたいな人だった
自分が一番でないと気が済まない
人から尊敬されないと気が済まない
けど、
他人からの批判には耐えられないし、責任感のカケラもない
理想の中でしか生きられない虚しい人
人間関係では集団に入らず、持論を並べ立てて
自分は特別な人間かのようにふるまって
まるで不戦勝のような位置にいたがった器の小さな人だ
父が私を手なずけられたのは私が9歳まで
私が9歳を迎えるころには、父のことはとうに越していた
父の理屈は意味不明、通じない日本語ってああいう感じ
当時はあまりに父が自分の理屈が通じないと手を挙げたから
ある程度で引いていたけど夢の中はちがう
私は夢の中の父に罵詈雑言を浴びせて黙らせた
夢の中で自分の言葉を全否定された父は何も言い返せなくなって
使いたいものも使えないことが分かって
今度は子どもみたいに泣き出した、馬鹿みたい。
この状況、これまで自分がしてきたことの積み重ねだからね
そう言い捨てて、家を出た
昔は父を血だるまにする夢をよく見ていたし、あと一歩で殺す夢も見ていた
それに比べれば、父の夢がだんだん穏やかになってきている