ぼくの学年の先生の口癖。
「じゃあ隣の人と話し合ってください」
またそれか。
何回言えば気が済むのですか?
誰とも話し合えないぼくはいつも指名の標的。
「◯◯(ぼくの名前)はわかってるんだね」
話し合う人がいないんだよ。
馬鹿なんです。ごめんなさい。
結局毎回間違えてクラスの人から笑われる。
恥ずかしいというより、哀しい。
みんな無慈悲だ。人の気持ちなんか理解しようとしてる?
してないよね。
だって、君たちがぼくを避けて話し合ってるんだし。
誰1人、ぼくを助けてくれる人もいないんだ。
頑張って勉強した。
しっかり答えて、見返してやりたかった。
でも、でも、馬鹿なぼくには無理なんじゃないの?
そうだ。無駄なんだ。
頭なんか良くならない。だってぼくだもの。
何無駄なことしてたんだろ。
リスカの歯止めも効かなくなってきた。
まーいっか。誰も見てないし。