人を思う心。自分を思う心。
命はどこに宿るのかもわからないまま。
水は流れるし、風は吹くし、太陽は照り輝き、雲はそれを時に隠す。
熱も冷えも流れる。
人を笑う人。それを笑う人。
笑う人を泣く人。泣く人に泣く人。
何気ない話に悲しみを覚える人。
悪意に満ちた話を知らず知らず回避する人。
ひと、ひと、ひと。
俺は何を思ったのかもわからず書く。
自分の心に惑う人。
人という字の形は、まるで屋根のようだ。
屋根の形に迷う人。
屋根は雨風を受け流し、凌ぎ、家に、家の形という蓋をする。
家の上にあり、壁や柱がなければ屋根の役割を果たせない。
この胸の暗い燻りはいつ燃えるのだろうか。
暖炉の火は暖かい。
家を灰にする程の力も秘めている。
不安ではない。
陰りでもない。
燻りだ。
燃えるかどうかもわからぬ燻り。
それは煙の行く末を憂う人。
憂う人の行く末を憂う人。
そうだな。
せめても、それなりには清く澄んだ炎、煙でありたいものだ。
いつかきっと、燻りへの答えが、見えてこれるように。
今はそう思うしかあるまい。
関係ないかもですが、昨日見たアイヌの長老の動画を思い出しました。
アイヌの人々は
火にも、水にも、風にも、太陽にも、雲にも、草木にも、動植物にも、すべてに神が宿ると考え、
森羅万象のすべてに感謝して生きているそうです。
すてきだし、本当にそうだよな、とおもいました。
物理的な
家にも、柱にも、壁にも、
屋根にも、暖炉にも、灰にも、
そして人間ひとりひとりの中にも、
すべての中に神様がいる。
あなたも神様、わたしも神様。
この肺を満たす空気も神様。
世界のすべてが、みんな神様。
神の涙は美しく、神の怒りも美しい。
だから、この世のすべての、怒りも、悲しみも、燻りすらも、美しい。
私たちは、ただ、その美しさを味わう。
その美しさに触れられることに、感謝する。
なんて言葉が、私の中にうかびました。
閃きのきっかけをくれて、ありがとう。