僕の現在位置です
（ボリュームたっぷり長ったらしいので、適宜かいつまんで読んでもらえれば結構です）
車の免許関係でとある用事があって、朝8時から運転免許試験場と警視庁に行ってきた。
ああ、一応言っておくと、法令違反の処分とか罰金の納付とかじゃなくて、もっと前向きな用事でね。
僕の家からだとすごく遠いし、家の近所も交通網がビミョーな土地だから、往路をこなすだけで疲れちゃう。
とはいえ決まった予定なのでキャンセルも出来ず、という感じ。
それに相手は警察だし、面倒事は極力避けたいから、重い身体を引きずって頑張ってきた。
帰りの電車でスマホを見てたら、出前館からのメールが着信した。
「ま～たいつもの100円引きクーポンだろう」と思いつつ、開いてみると「クーポンコード進呈のお知らせ」という件名。
出前館は定期的に利用してるけど、なんか応募したっけなぁ、そんな事を考えながら本文を読み進めていくと、去年の暮れに【JCB×出前館】1,000円分クーポンのプレゼントキャンペーンをやってたらしくて（応募した覚えがないけど？）、どうやら僕が当選したので、そのお知らせという事らしかった。
そうなのかー、1,000円オフでマックデリバリー頼めるのかー、じゃあ1,001円のオーダーにクーポン適用したら1円でマック食えるなー、嬉しいなー、そんな事を思いながら家に帰った。
（クーポンは次の日のオーダーに使った）
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前々から小瓶に書いてたような気もするけど、いまの家に越してきてから買ったインクジェット複合機が調子悪くて。
プリントすると、印字にガタつきが出たり、罫線ズレがひどかったりするんで、管理画面から「用紙送り量の補正」のコマンドを打つんだけど、毎回失敗するから直らないんだよねぇ。
その調子悪い機械の他にも、A3 判対応のビジネスインクジェット複合機、あとはモノクロレーザープリンターがあるから、コンビニへ駆け込んで印刷する必要は無いんだけど、A4 サイズの写真のプリントアウトは、ビジネスインクジェットの方だとどうも得意じゃないみたいで、粒状感が目立つから、調子悪いまま放っておくのはやめて、修理を頼むことにした。
プリントアウトできる機械がトータルで3台あるわけなんだけど、全部おんなじメーカーのやつで、日本だとまだまだミシンのほうが有名なのかな。
そこの子会社はカラオケ機器（DAM じゃない方ね）を手掛けてたり、そのまた子会社は、演歌や歌謡曲の歌手を大勢抱える大手のレコード会社だったりする。
僕は高校時代に吹奏楽部のマネジャーからキャプテンを経験させてもらって、同時に生徒会の副会長も務めてたんで「二足の草鞋」状態だったんだけど、ちょうどそのころ交流のあった他校の生徒会の事務環境に比べてウチは見劣りしてるよね、っていう話を校長や教頭に持ち掛けてたことがあって。
「情報」の科目で中間・期末・小テスト、みんな満点だったことで、僕の現在位置はコンピューター関係に強い生徒っていう認識が校内で広まってたらしく（後で聞いた話）、まあそれはそれで嬉しいことではあるんだけども。
その後も校長や教頭とも話し合いを重ねて、生徒会の IT 化のために少し予算を付けてもらえることになった。
で、僕がそのプロジェクトの統括を任されたんだけど、ある日の夜、実家の自室で宿題やってたら、生徒会の分掌の教員から携帯に電話があって、こんなことを言われたのね。
「あ～どうも。勉強中にすいません。例の件なんですけど、コンピューターはリース落ちの機械が2台あるんですが古いので、スペック不足を感じるようなら新しいマシンを入れましょうかね。マシンの選定は僕の方でやっても良いんですけど、もし希望があればカタログとか資料をいくつか準備してもらって、まあ予算の上限はありますけど出来るだけ僕の現在位置さんの意向に沿うような形にしたいと思いますので。ただ LAN が敷かれるまではすいませんけどスタンドアローンで使ってもらえますか。すいません。それからプリンターの件なんですけど、機種の選定については僕の現在位置さんのご判断に任せますよ。あの～、それでですね、コンピューターの方もそうなんですけど、いったん僕の現在位置さんの方で代金立て替えてもらっても良いですか。お店の方で領収証切ってもらって、あとで事務の I さんに出してもらえれば、朝イチでお返しできるように話を通しておきますので、ええ。面倒かけてすいません。機種が決まったら教えてください」と。
いま思うと、イチ高校生の分際で何だかすごい権限を与えられていて、ちょっとだけ怖くなっちゃったよ。
大人の世界の話だもんね。
学校のお金で生徒がお買い物するって、ちょっと経験できないと思う。
「そうか～。そしたら、単機能のプリンターよりも複合機の方が、スキャナーが付いてくるからコピーやファクスも一台で出来るし、一気に便利になりそうだな。あとは生徒会のメンバーに使い方をレクチャーしないとな。」と思って、いろいろと店を回って、メーカーにも電話して、カタログを届けてもらったり、学校帰りにショールームへ製品を見に行ったりした。
ショールーム行った時に、製品案内の女性が対応してくれて、その女性は「さすがメーカーの中の人！」という感じで本当にいろんなこと教えてくれて勉強になったんだけど、制服姿の高校生がショールームを訪れて話を聞きに来るというシュールな光景が珍しいと思ったのか、こちらの事情を話したらすごくビックリされて「その先生は生徒さんにすべてお任せになるんですね、素晴らしいと思います。でも、今のうちから OA 機器の知識をつけておくことは将来かならずプラスになりますし、会社に入れば使えて当たり前という側面もありますので。その先生もお客様の素質を見込んでそのように仰っているんだと思いますよ。」そんなふうに言ってくれて、嬉しかったなー。
あの当時、複合機っていうと大型のタイプがほとんどで、それも職員室とか印刷室に置いてあるようなサイズ、卓上に置けるものは本当に少なくてね。
今でこそインクジェット方式の複合機はどこでも買えるけど、当時は「複合機」の定義が「コピーマシンにスキャン機能とファクスモデムを足したもの」だったから、とにかく高い…100万円、150万円は当たり前。
（ちなみにファミマとローソンに入ったシャープの新しいマルチコピー機は一台350万円ぐらいするよ）
そんな中、「卓上に置けて、手頃な値段で、ある程度の機能性も確保されてる、そんな都合の良い商品はこの世にあるのか？」探しに探して、取り寄せ対応してもらえる店も開拓して、最終的に導入したのが MFC-5840CN というインクジェット方式の複合機、2005年の夏のことだ。
お店から入荷連絡をもらって、その日に支払いを済ませて、次の日の朝は親に車を出してもらって、複合機を積んで学校まで送ってもらった。
営繕課のおじさんには日頃から良くしてもらってたから、その日も台車を貸してほしいと頼んでおいたら校舎の入口で待っててくれて。
恵まれた高校生活だったなぁ。
そんなきっかけで、ミシンで有名な会社の複合機やプリンターを贔屓にしてきて、早いもので19年。
どうしてもインクジェット方式だとプリントヘッドのノズルが詰まって、最終的には7～8年で寿命を迎えて廃棄になるけど、結構たくさん買ってきたし、買う度に愛用者登録をしてるから、メーカーの方でも、いわゆる優良顧客みたいな扱いになってるのかもしれない。
というのも、先日メーカーの担当者からメッセージが届いて、「僕の現在位置さまにはプレミアムサービスの利用権が付帯しているのでぜひご利用ください。専用の電話窓口もご用意いたしました。」と書かれていて。
やっぱり会社の内規で決まってる基準を満たしたお客には、個別に連絡してるのかな～とか思ったり、思わなかったり。
話は修理の件に戻って。
それで結局、専用の電話窓口なるところへ電話を入れて、話の流れでそのまま修理をお願いしたら「プレミアムサービスの対象のお客様には修理中にお使いになれるように代わりの機械をお貸し出しできますが、如何いたしましょうか」と訊かれて、たじろいでしまった。
それはありがたい、ちょうど、綺麗にプリントアウトしたい写真があったから。
この会社、数年前までは、修理中の代用機の貸し出しサービスは標準付帯だったんだけど、止めちゃったんだよね。
高コスト体質の経営から脱却するための施策の一環だったんだろうけど。
でも、それに魅力を感じてこの会社の商品を選ぶお客が多かったってことを、会社はちゃんと把握しててくれたんだと、そう思いたい。
今朝、インターホンの音で目が覚めて、出たらヤマトのお兄さんで、貸し出し機の入ったコンテナが届いた。
修理依頼した次の日の朝にはものが届くなんて、すごいなぁ、しっかり「午前中指定・厳守！」と書いてあった。
企業努力の賜物というか、まあそれだけ僕もお金を落としているってことは事実なんだけど、それでもね、ここまで迅速だとたじろいでしまうね。
僕は果報者だ。
ありがとうございます。
明日には梱包して修理センターに発送するのでもうちょっとお待ちくださいね。
担当 M さんへ
