AIが人間を越えるという話は、夢物語ではなくなりつつあると思う。
どんなに計算が速い人でも、コンピュータにはかなわない。
どんなに知識がある人でも、Googleのネットワークの中に蓄積された全ての情報より多くの事を知っているとは考えづらい。
絵や小説のような、人間ならではのクリエイティブな行為も、AIの方がなまじっかのクリエイターよりも魅力的な作品を作れるようになったという話も聞く。
機械が出来ることは機械にやらせてしまう、という発想は合理的なものなのだと思う。
そのうち、世の中の多くの事を人間ではなくロボットが決めたり実行したりするようになるのかもしれない。
人間はどうしても、思い込みや欲、あるいは無知などのせいで誤った判断や行動をするし、そういった時に素直に反省する人はそういないとされているからだ。
もしも、人間より遥かに優れた知性を持つロボットが現れたとして。
そのロボットが何かについて判断を下し、それが実行されたとする。
その結果、本来期待していたのとは全く違う結果になったり、誰かの財産や生命が失われるような事態が起こったら、そのロボットはどんな振る舞いを見せるのだろうか。
自分の何が間違っていたのかを反省し、しかるべき償いをすると言うだろうか。
それとも、『人間どもには私の素晴らしさ、正しさが理解できないんだ。私を責める連中は知性がない』と言って気にも留めないのだろうか。
AIと機械とロボットの区別をあまりはっきりせずに書いてしまったことは、反省しています。