詩人で作家のチャールズ・ブコウスキーが好きだと言ったら、ある人から
「ええーっ?!あんなだらしなくて飲んだくれのオヤジが好きなの?!あんな人今の世の中だったら生きていけないよ〜!」
と言われた。
そう言ったその人は机の下からチャールズ・ブコウスキーの著書を引っ張り出して来た。
なんだかんだ言いながらやっぱり好きなんじゃん。
ダメ男とダメ女の物語。
町で一番の美女キャスは目の下に針を刺したり、ガラスで首を切りつけたりして自傷しては
「これでもきれいか?」
と尋ねてきたりする。
「お前みたいにいい女はこの世にいないんだ。」
と言って抱きしめると、キャスは声を殺して泣く…
荒廃した生活だが、愛おしい。
寄り目で傷だらけの白い猫の詩、「あるタフな野郎の歴史」
ブコウスキーの身も蓋もないような文章の中にあるなにか真実のようなものがグッと来るのだ。
「酔いどれ詩人になる前に」でも描かれているように、若い頃は仕事と住居を転々とし荒れた生活を送りながらも、ずっと詩を書いては出版社に送り続け、それは郵便局で働くようになってからも続き、文章で身を立てられるようになったのは大分歳を取ってからだった。
秋の夜長にまたブコウスキーの著作を読み返してみようか…
愛すべきダメ男に乾杯
ww自分も同じような経験あります。
私は太宰の作品を全部読んでるぐらい、太宰治の大ファンなんですが、「あんなろくでもないクズのどこがいいねん」って言われたことがありますw
確かにあの人は飲んだくれで女癖の悪いクズかもしれません。でも、あの人の考え方とか、人前では虚勢を張ってしまうところとか、思わずくすっと笑ってしまうような言動をするところとか、文学賞を取ったときに素直に喜んで身近な人に見せちゃうところとか、どこか惹かれてしまう人間味があるんですよね。
「これでもきれいか?」からの「お前みたいにいい女はこの世にいないんだ」っていいな、、、私だったら即惚れてるなぁ、、、w
荒廃した生活の中にある愛しさ、、、これこそ人間だ。という感じがします。
ブコウスキーさん、詩人でもあるのですね。
彼の生き方に興味が湧きました。
作品も読んでみたいです。
また一つ、とりすさんのおかげで楽しみが増えましたw
ありがとうございます。
私は秋の夜長に
また「人間失格」を読み返そうと思います。
私のバイブルです。
愛すべきダメ男に乾杯!