友達関係が続くか否かって、ちょっとしたズレに気づくか否かだと思うんですよね。
例えば松岡修造さんて、熱血の人ですよね。
彼がスポーツ番組のキャスターしたり、子供へ指導したりする様子を見て「誰にでも熱くて、真剣でイイ!」と好感を持つ人がいます。
逆に「ポジティブなのはいいけど、暑苦しい…」と苦手に感じる人もいます。
松岡さんがインタビューする相手が、暑苦しいのが苦手な人だったとします。
松岡さんがいつも通りの熱血のままなら、相手はきっと「ちょ、おいおい…」と引いてしまいます。
でも松岡さんの熱血さそのものは、決して悪いことではありませんよね。だからこそ、熱血さが苦手な人でも注意や指摘がしにくいんです。
だからどうするかというと、「松岡さんは悪くない。でもあの熱はやっぱり、自分はちょっと…」と何となく心の距離を置いてしまう。
友達関係が長く続かない人って、こういうズレをカバーするのが苦手な人だと思うんですよ。
他人同士がコミュニケーションをとる時、性格の相性、会話のテンポ、ノリの良さ、常識や恋愛観など、いろいろな部分で多少のズレが出てきますよね。それは当たり前だし仕方ない、どちらも悪くないのです。大切なのはこれをカバー出来るかどうかです。
もし松岡さんがインタビューの時、「この人はガンガン来られるのは苦手なタイプかな」と察し、いつもより少し落ち着いたトーンで話したらどうでしょう?相手はとても話しやすいし、「あ、こんな風に接することも出来る人なんだ」と、アンチからファンに変わることもありえますよね。
こんな風に、相手との溝を埋められるか否かは些細だけどとても難しく、とても大事なことだと私は思います。すっごく大まかな言葉だと「洞察力」とか「気配り」てことになるのかな。
もちろん何でもかんでも察してちゃんは良くないし、気に入らないことがあるなら言って欲しい、てのは正論です。
しかし、松岡さんの熱血そのものが悪くないように、その性格であること自体は悪くない…ということは意外に多いのです。それをただ個人的に気に入らないだけで指摘するのは、非常にやりづらいしストレスがかかります。
となれば、どストレートに指摘しなくてもわかってくれる人に傾いてしまうのも、ある程度は仕方ないかな…なんて。
一般的には「明るく積極的な人が友達出来る」なんて言われますが、実際には大人しくてもネクラでもわがままでも、友達いる人はいますよね。だから基本的な性格に関係なく、元々ズレが少ない人を見分けられたり、ズレがあってもカバーするのが上手い人が、相手の居心地を良くして結果的に関係が長続きするんじゃないかと思います。
あなたが積極的に連絡とってもなかなか応えてくれなかった人は、前々からあなたとの間に漠然としたズレを感じていたんじゃないかな…と思います。無意識のうちでもね。その場合別にあなたが悪いのではありません。
ただ相手の反応や趣味嗜好から、ズレがある部分を感じ取れたら、もっと長続きするかもしれません。